「UNISONIA」はTRUEのデビュー曲
「UNISONIA(ユニゾニア)」は、2014年1月から放映されたアニメ「バディ・コンプレックス」のOP曲。
作詞家として活動していた唐沢美帆さんがアニソン歌手TRUE(トゥルー)として歌手活動を再開した際のデビュー曲です。
「バディ・コンプレックス」は機動戦士ガンダムを筆頭に多くの人気ロボットアニメを制作しているサンライズの新作ロボットアニメ。
そのOPを謎の女性歌手が歌うことになったことでも話題になりました。
TRUEさんの正体は作詞家の唐沢美帆
TRUEさんは2000年に唐沢美帆として歌手デビューしています。
2001年に発表した3rdシングル「Way to Love」は月9ドラマ「ラブ・レボリューション」の挿入歌に採用されました。
スマッシュヒットとなったこの歌で唐沢さんのことを知っている方もいるのではないでしょうか。
しかし、2011年に作詞家に転向。
声優の南里侑香さんなどの作詞を手掛け、2012年にはFairiesの「Beat Generation」で日本有線大賞「有線音楽優秀賞」も受賞しています。
あまり類を見ないキャリアチェンジですが、見事に結果につなげています。
もちろん並大抵でない努力もあったと思いますが、歌そのものに対する真摯な想いがあったのではないでしょうか。
現在も作詞は唐沢美帆名義で活動し、歌手活動はTRUE名義で行っています。
TRUEという名前については「本当に自分の好きなことをやりたい」という意味が込められています。
作詞家になったのは「アニメの仕事がしたかったから」
唐沢さんは子どものころから大のアニメ好きだったそうで、作詞家に転向したのも「やっぱりアニメの仕事がしたかったから」と話しています。
お兄さんの影響でアニメやマンガが好きになったと話していますが、家には何万冊ものコミックがあったそうです。
ここまでくれば、単なるアニメ・マンガ好きなんてものじゃなくて、しっかりとしたマニアですね。
そのため、作詞家に転向する際にもアニメソングの作詞の仕事が多い事務所に所属しています。
再デビューをした理由は声優さんの作詞をしながらその楽曲を聞いているうちに「自分も歌いたい」と思ったからだそうです。
やっぱり、歌そのものもアニメやマンガと同じように大好きだったんですね。
「UNISONIA」の歌詞も本人、唐沢美帆が担当
「UNISONIA」の作詞も唐沢さん自身が手掛けています。
もちろん大のアニメファンを公言している唐沢さんですから、本人も語っているようにアニメに寄り添った歌詞になっています。
タイトルの「UNISONIA」も作品からインスピレーションを受けた造語だそうです。
「バディ・コンプレックス」はオリジナルロボットアニメ
ということで、「UNISONIA」を知るために欠かせないアニメ「バディ・コンプレックス」について説明しましょう。
「バディ・コンプレックス」はサンライズのオリジナルロボットアニメです。
アニメ「バディ・コンプレックス」の内容は?
主人公は高校生の少年で、ロボットに襲撃された際に未来から来たクラスメイトの少女によって、74年後の未来へ送られます。
送られた先は世界大戦の真っただ中で、戦闘が行われているロボットのコクピットの中。
訳も分からないうちに少年は戦争に巻き込まれていきます。
少年はカップリング機と呼ばれる操縦士同士の意識をつなぐことで、飛躍的に性能を高めるロボットで戦っていくことになります。
しかも、自分を未来に送った少女も敵として立ちはだかります。
どうして自分が未来に来たのか。
どうして少女は自分のことを知らないのか。
もう過去に戻ることができないのか。
自分のことを誰も知らない未来で、少年が未来に来た答えを探しながら戦っていくというストーリーです。
オリジナル作品で数多くの秀作アニメを作っているサンライズらしい創大さと複雑な人間関係が絡み合った大作といえます。
「UNISONIA」は完結編を含む全編のOP曲
アニメは第1話から13話まで放送された後、前後編の完結編が放送されました。
「UNISONIA」は、完結編を含む全編のOP曲となっています。
また、完結編ではTRUEの2ndシングルに収録されている「TWIN BIRD」が挿入歌として使用されています。