いつか全てが解ってもあなたを好きでいられること
たとえ戦う毎日に明け暮れても

出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子

念願かなって両想いになった時。

良いところだけでなく、見たくなかった一面まで目の当たりにすることになるでしょう。

結婚すれば、夫婦で多くの困難に立ち向かう必要があります。

ゆえに、意見がすれ違い、大ゲンカが勃発しかねません。

女性は、これらを覚悟した上で、”好き”と告白しています。

毎日、如何なる試練に遭遇しても、あなたを愛する気持ちは変わらない。

結婚を”戦う”と表現し、あなたへの愛情を強調しているようです。

恋愛に行き詰まった時

懐かしさで思う故郷昔の自分映す
光と影のロマン追いかけて

出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子

”故郷”は、いつでも人の心の中にあり、安らぎと温かみを感じさせてくれるものです。

遠方へ移住していたとしても、生まれ育った地に思いをはせる中、心が浄化されるのではないでしょうか。

恋愛に悩んだ女性は、懐かしい場所、故郷での自分の姿を思い出しているようです。

そして、過去の恋愛遍歴を振り返る…。

女性は、陰ひなたに咲く野花のように、常に脚光を浴びる存在ではなかったのかもしれません。

それでも、恋愛の”ロマン”感じ、懸命に自分磨きに取り組んでいたのでしょう。

埋められない年齢差

年下男子に翻弄され

年下とわかっていても生意気と知ってても
手にするものはすべてあなたへと繋がってく

出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子

そもそも、なぜ女性は”あなた”に翻弄され続けているのでしょうか。

その理由は、年齢差。

”あなた”よりも歳を重ねていることについて、若干の引け目を感じているのです。

けれども、相手が”年下”男子だからこそ、放ってほけず、愛おしくて仕方がないのかもしれません。

いくら”生意気”な言動を目の当たりにしても、”年下”という理由で許してしまうのでしょう。

知らず識らずのうちに、”あなた”に合わせて行動する自分がいる…。

女性は、着実に心奪われている状況に戸惑いながらも、人を愛する幸福感に浸っているようです。

その光景が2行目のフレーズから伝わってきます。

いつかこの愛の形が変わっても
胸焦がす不思議な人のこと探して

出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子

あまりにも年齢が離れている場合、価値観に違和感を覚えがち。

女性は、”あなた”と恋人関係になったものの、年齢差に伴う性格の不一致を痛感したのでしょう。

1行目の”~変わっても”というフレーズから2人の恋の終わりの予兆を推測できます。

そして、2行目の”不思議”は、互いが理解し合えないもどかしさを匂わせているようです。

しかし、女性にとって、”あなた”は愛してやまない男性でです。

恋人関係を解消して疎遠になった後、心の何処かに存在が残り続けるのかもしれません。

ついつい”あなた”によく似た影を追いかけてしまう…。

女性の切ない胸の内が”探して”に凝縮されています。

別れ際の回顧

あの時言えなかったけど裸になれなかったけど
まるで子供のように無邪気になれたら

出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子

”あなた”と別れたくないけれども、別れなければならない。

辛い局面において、私は今更ながら、交際期間中の出来事を回顧します。

あの時の行動を変えていれば。あの言葉を口にしていなければ、別れずに済んだはず。

たらればになってしまうと分かっていながら、思いを巡らせています。

おそらく、女性は、年上ということを意識し過ぎていたのでしょう。

私がしっかりしていなければ。”あなた”をリードしなければ。

そのような責任と義務を自然と感じていたのかもしれません。

堅牢な鎧をまとう如く、一切スキを見せようとしない姿が”裸”から読み取れます。

一方、男性の”あなた”は、女性の立ち振る舞いを間近で見る中、少しずつ気持ちが引いてしまう…。

年齢が違えど、恋愛する上での目線や立場は同じです。

にもかかわらず、年上感を全面に出す女性。

”あなた”は、自尊心が傷つき、徐々に心が離れていったのでしょう。

そのことを女性は、別れ際になって気づいたのかもしれません。

幼い頃のように純粋な気持ちで接していたら。もっと素直に気持ちを伝えていたなら。

深い後悔が2行にわたって紡がれています。

悲しみを振り切って

夕日が立ち直るきっかけに