膝をかかえて見た夕日胸に刻み込んだ
あなたの言葉ずっと忘れない
出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子
”あなた”が去って行った後、ひとりぼっちになった女性。
”膝~”という表現が孤独感や虚無感を漂わせています。
しかし、恨みつらみは全くありません。
むしろ”夕日”が明るい未来を予言し、失恋から立ち直ろうとする姿を清々しく描写しています。
交際中の思い出を糧にして頑張る。彼からの言葉は、いつまでも大切にしていたい。
そのような想いを”~忘れない”というフレーズが示しているのではないかと推察できます。
きっと、女性は感傷に浸りつつ、グッと悲しみをこらえているのでしょう。
”夕日”に酷似した温かい心を力に変えて…。
月光で愛を表現
夜空見上げて月の光浴びて
ほんの一瞬感じた永遠が愛しい
出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子
泰然と周囲を照らす”夕日”と共に、”月”が女性の心を潤します。
ふと見上げた先に広がる”夜空”とポツンと浮かぶ”月”。
”月”は、常に上空に位置し、夜になると優しい光を地上に届けています。
女性は、永久不変である”月”の輝きによって、”あなた”との交際の思い出が呼び起こされたのでしょう。
それは、交際期間中、「この恋愛関係が”永遠”に続くものだ」と信じていたからです。
女性の意に反して、交際は”一瞬”にして終わったものの…。
一緒に体験した出来事1つ1つが”愛しい”思い出です。
月に勝るとも劣らない、女性の純愛の美しさが詞からにじみ出ているようです。
恋は生活の一部
転んでもただでは起きぬ
いつか全てが解ってもあなたの愛を掴んでも
時に埋もれたように流されない
ただ年をとるだけの大人にはなりたくないよね
出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子
二度と逢わないと決めていたとしても、再会のタイミングは突然に訪れるものです。
別々の道を歩み始めた女性と”あなた”。
この2人も再び何処かで人生が交わるのかもしれません。
女性は、”いつか”訪れるであろう再会の機会を待望しているようです。
これは、大人の女性として成長した自信の表れ。
失恋後、ただ時間の流れに身をゆだねていなかった女性。
年齢を重ねる中、周りに流されない見識、大人としての礼節を身に着けたのでしょう。
そして、「若かりし頃の過ちを繰り返さない」と決意を新たに。
若い頃は自分のことで手一杯のため、他者への配慮が不足しやすいです。
年をとる過程において、気配り上手になります。
但し、目の前の事象に何も感じず、やり過ごしていては、人間的な成長も魅力も皆無でしょう。
女性の教訓が2行目と3行目に記されています。
新たな恋で復活
もう過去のために泣いたりしない
出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子
失恋の痛手から、たびたび過去を思い出して涙する日々。
そのような日々に別れを告げた私は、リスタートを切ろうとしています。
気持ちが一人で動き出すWoo...
天まで届いて今もはちきれ
あがいてもがいてどこまでも続くロマン
出典: 光と影のロマン/作詞:宇徳敬子 作曲:宇徳敬子
もしかすると、運命の人と呼べる相手に再び出会ったのではないでしょうか。
1行目の”気持ち”が自分自身で制御できない恋心を示しているようです。
想いを寄せる相手と遭遇する度、高鳴る胸。空高くまで昇ってしまいそうな感覚。
片思い中のドキドキ感が2行目から窺えます。
失恋で深手を負った女性ですが、新たな恋によって傷が癒されたのでしょう。
恋という”ロマン”は、生物が存在する限り、半永久的に続く。どれだけ抵抗しようとも。
時に失意を時に幸福を味わわせてくれる媚薬のため、人間の生活から切り離せないのかもしれません。
さいごに
恋に生きる女性の姿を描いた【光と影のロマン】。
鑑賞する中、「恋をしたい!」という気持ちがこみ上げてきます。
「もう恋は懲り懲り」と思っている方でも新たな恋愛を始める機会が得られるのではないでしょうか。
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