ボーカル山田が「宝物」に込めた想いとは?

「宝物」の歌詞に込められた想いを紐解く!

「宝物」はボーカルの山田義孝が担当した楽曲で、その歌詞には何やら深い意味が隠されていると話題の曲です。

ライブでも話題になった同曲のその深い意味とは何か?今回は歌詞を紐解きつつ解説すると共に最新アルバムや2018年の吉田山田ライブ予定を先取りしてお伝えします。

早速ですが歌詞を紐解いてみて山田義孝の世界を覗いてみましょう。

この曲は誰に向かって唄われているのでしょう?

遠く離れてても孤独に溺れても
強く握りしめたその手が離れても

独りにはなれない

出典: https://sp.uta-net.com/song/238996/

遠くに離れて暮らしている誰かに向けて歌われているのでしょう。

その手が離れたとしても独りになれないとあるのは山田個人が恋人よりも深い人に向けて唄っていると推察できますね。

歌い出しから意味深なフレーズが並んでますが、誰にでも同じ思いに駆られた事があるのではないでしょうか?

さて、その相手とは誰なのでしょう?

母親に向けて自分の想いが込められてます

オシャレを忘れた母親を 女のくせにと責めるなかれ
無邪気だった君を守る為に 迷わず選んだ戦闘服
疲れ果てて眠る父親を だらしが無いと見誤るな
今は握らぬその拳は 硬く分厚く 君を支えてきた

出典: https://sp.uta-net.com/song/238996/

この曲を歌っている相手とは”母親”と”父親”であることがここでわかります。

この「宝物」という曲は山田のご両親に宛てられた手紙のような曲。

ライブで演奏される度にこの曲の歌詞に込められた意味が深くオーディエンスに突き刺さり、今では吉田山田名曲として数えられるほどになりました。

しかし歌詞を紐解いていくと感謝を歌っているようにも聴こえますが、少しだけ違うようにも聴こえませんか?

争いあう時も許し合えぬ時も
同じ命を分かち合い生きているなら
遠く離れてても孤独に溺れても
強く握りしめたその手が離れても
独りにはなれない

出典: https://sp.uta-net.com/song/238996/

”独りになれない”というフレーズが冒頭に続き出てきます。

このフレーズから察するに”独りになれない=孤独ではない”という様に思えます。

つまりは遠くはなれた両親に思いを馳せているのではなく、感謝と戸惑いを唄っているように思えます

この曲は素直になれない自分を唄った名曲だ!

元気なくせに急にあなたは「私がもし死んだらね」とか話し出す
その言葉の先を聞かぬよう 早く眠れよとドアを閉めた

憎しみに似た愛おしさ 温もりに似た寂しさ
台所からカレーの匂い「よく似てるね」と言われるのが嫌だった

出典: https://sp.uta-net.com/song/238996/

誰にでも等しく”死”は訪れます。その時まで親は親、なんだか寂しいようですが、結局は心配されることが煩わしくなってしまい、よく似た匂いが懐かしさと素直になれないもどかしさの葛藤を表現しているようにも聴こえます

両親の死はあなたよりも先に訪れるのは自然の摂理です。

しかし最後まで”ありがとう”などの感謝の気持ちはなかなか伝えられないですよね。

山田自身そんな心の葛藤を歌にしたのだと思います。とてつもなく深い内容の歌詞なのです。

胸が痛む訳を僕はまだ知らない
言葉に出来ない理由もまだ解らない
家を出るその日にあなたがくれたのは
苛立ち遠ざけた宝物でした

出典: https://sp.uta-net.com/song/238996/

”苛立ちを遠ざけた宝物”とは自分ひとりになっても、遠くにいても応援してくれる両親を宝物だと表現しています。

しかし素直にはなかなか言えないから歌にして残したのでしょう。

吉田山田の2人らしい楽曲で、特にこの曲は山田の両親への深い愛情が込められているように思えます。

ライブでも盛り上がるナンバーですが、こうして歌詞を紐解いていくと深い内容ですね。

あなたも一度、両親が遠くにいるのならば電話の一つでもかけてみてはいかがでしょう?

筆者はこの曲を聴いていて、思わず両親に電話してしまいました。他愛のない話でしたが、色々ともどかしいお節介を焼いてくれるのはご両親だからです。どうか一度思い出してみて下さい。