日向坂46は「けやき坂46」の時から、独特のポーズを編み出していました。
それは頭文字で使われる「ひ・ヒ」というものです。
ひらがなの「ひ」は肘を曲げながら両手を挙げて、手の甲を真上に向けるポーズ。
そして「ヒ」は右手の人差し指と親指で何かをつまむような形にし、三本の指を真上に挙げるというものです。
0:16では背中から撮影しているのでわかりにくいですが、振り返って0:19のところ。
カタカナの「ヒ」になっていることがお分かりかと思います。
また、2:47のところでは、ピアノを弾くような手つきのあとにヒの形をつくっていて、小気味よいです。
青空、青い垂れ幕、青いプール、青い衣装
日向坂46のグループカラーは「空色」。
衣装やMVの舞台も青空をイメージしたものが多いです。
今回のMVではプールにうっすらと水を張り、青空と垂れ幕を反射させることでより空色の感じが出ました。
ちなみに、やはり滑りやすくなってしまったようで、佐々木久美さんが「転んだ」と話しています。
また、衣装も全体的に青ベースなのですが、メンバーによって微妙に色使いが違うのがポイント。
どう違うかというと、一期生と二期生で、スカートとシャツの色使いを入れ替える形になっているのです。
では、三期生の上村ひなのさんは、というと。
シャツの右側が一期生と同じ濃い色、左側が二期生と同じ薄い色というハイブリッドな衣装。
1:28で、一期生から三期生まで全員同じフレームに入っていますので、見ていただけるとわかるかと思います。
隊形が美しい
日向坂46はときどき「団体芸」といわれることがあり、メンバーの集団として動きに美しさがあります。
例えば0:35のところ。
冒頭では5×4の四角形になっていたのですが、ここでは扇形を崩したような隊列になっています。
このときのメンバー同士の間隔が綺麗なのです。
さらに1:39から、十字形の隊形で回るところもとても美しい。
全員をバランス良く撮影するカメラワークもあって、良い意味でメンバーの個性が消え集団として映えています。
また、当然ですがメンバーが楽しそうにしている姿が見ていて本当に楽しくなります。
松田さんによる解説
日向坂46のメンバーの何人かは、公式ブログで「ドレミソラシド」の見所を紹介しています。
なかでも、今回は松田好花さんがとても詳細にポイントを書いていまして、読み応えがありました。
メンバーの視点からだと、違う見所が出てきて興味深いですね。
癖になる曲
というわけで「ドレミソラシド」のMVについて紹介してきました。
総括的なことを書くと「ドレミソラシド」はアイドルの王道をいく曲といえます。
明るい曲調、明度の高いMVというのもありますが、出演しているメンバーの表情がとても良いのです。
カメラ目線で笑顔を振りまきつつ、それがしつこいアピールにならないギリギリを狙っているような。
そんな絶妙なバランスでパフォーマンスをしていると感じる方も多いのではないでしょうか。
けやき坂46時代を含め、内省的な歌詞からブリブリの恋愛ソングまで、幅広い曲を歌ってきた日向坂46。
それは、メンバーの全員がパフォーマンス力やポテンシャルを持っているからできることなのです。
夏に咲くひまわりのように、大きく開花しつつあるグループといえましょう。