歌詞の1行目。
自分の気持ちを伝えたら「ありがとう」としか言わない彼。
冷たい性格をしていると思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
彼の気持ちがどうなのか、この言葉では全く伝わってこないのです。
「僕も好きだよ」と言ってほしい。
彼からも私と同じ気持ちを同じ熱量で言葉にして言ってほしい。
しかし、彼の反応は自分の恋が一方通行のものだと感じてしまうようなものなのです。
私があなたのことを好きなくらい、あなたにも私のことを好きでいてほしい。
そんな気持ちが歌詞の3行目から伝わってくるのではないでしょうか。
歌詞の4行目の「無償の愛」という言葉。
これは私以外の人にも、みんなに優しいという意味でしょう。
「みんなを愛している」ではなく、私はとにかく「私だけを愛してほしい」と思っているのです。
そして歌詞の5行目。
余裕がない様子からも、少し焦っているような気持ちが伝わってくるのではないでしょうか。
もしかして彼に嫌われているのではないか、好きだと思われていないのではないか。
そんな気持ちになり私は焦り始めているのです。
また不安な気持ちになっていることも表現されています。
言えない自分の感情
辛い気持ち
切なくって 苦しくって
だけど後に引けなくて
から回って また泣いて
出典: 好きって言ってよ/作詞:山崎あおい 作曲:山崎あおい
私と彼、お互いの間に温度差があるかもしれない。
そのことに気がつき、不安な気持ちになると同時に辛い気持ちになっているのです。
これは仕方のない感情かもしれません。
だからといって、彼と別れる気は全くないのです。
なぜなら、私は彼のことが好きだから。
そして歌詞の2行目。
好きという気持ちが消えないからこそ、さらに相手にアプローチをしているのでしょう。
しかし、それもなかなか上手くいかず、ついに感情的になり泣いてしまうのです。
こんな自分が悔しい
切ないって 苦しいって
悔しくって言えなくて
気にしてないフリした
出典: 好きって言ってよ/作詞:山崎あおい 作曲:山崎あおい
泣いてしまうほど辛く切ない気持ちになる私。
しかし、本当の気持ちを彼に言うこともできないのです。
歌詞の2行目には「悔しい」という言葉が出てきています。
日によって様子が異なる彼に対応できない自分が悔しい。
また、付き合っているのに魅力的に感じさせられない自分が悔しい。
そんな意味が込められているのでしょう。
辛い気持ちがありながらも、彼のせいにはせず、とても自分を責めてしまっているのです。
相手にも言えないし、自分も辛いだけ。
そのため、とにかく彼との温度差については気にしないようにしているのです。
求めているのは
私を温めて
パッと醒める夢のような
甘い日々が欲しいわけじゃない
くたくただって ずっと離せない
ブランケットみたいに温めて
出典: 好きって言ってよ/作詞:山崎あおい 作曲:山崎あおい
歌詞の1行目。
このような表現のされる夢は、とても幸せな夢なのかもしれません。
辛い夢や怖い夢であれば、起きてからも記憶に残り頭から離れないものです。
しかし歌詞に出てきている夢は記憶に残らないほど儚いものなのでしょう。
私はそんな夢のような甘い素敵な毎日を彼と過ごしたいわけではないのです。
私が求めているのは、どんなに疲れていても辛くても離したくない存在。
まるでブランケットのように自分の心を温めてくれる存在が欲しいのです。
私も温まるためにブランケットを求め、ブランケットは私を包んでくれる。
本当は彼にはそのような存在になってほしいのかもしれません。
しかし彼が駆け引きをするために、自分の思いとはかけ離れた存在になってしまっているのでしょう。
安心が欲しい
刺激的な恋もちょっと
良いけれど
心を満たすのは そう
想い合える 安らぎだけ
出典: 好きって言ってよ/作詞:山崎あおい 作曲:山崎あおい
歌詞の1行目。
「刺激的」という言葉からも、ドキドキ、キュンキュンするような印象を受けるのではないでしょうか。
そのような恋愛もたまには必要かもしれません。
「ちょっと」という言葉からも、少しそのような恋愛に期待している様子が表現されています。
しかし、今はそのような恋愛は私にはいらないのです。
先ほど「スリルはいらない」というような歌詞が出てきました。
まさにここでも同じような意味合いの歌詞が出てきています。
ドキドキするような恋は私にはいらない。
むしろ私が欲しいのはブランケットのような安らぎの存在なのです。
恋人がいる安心感、彼が私のことを想ってくれているという安心感。
それだけで、私は満足することができるのです。