現在、公式YouTubeチャンネルでは、2種類のMVを観ることができます。
ひとつは「ディレクターズ・カット」と呼ばれるいま観ていただいたもの。
そしてもうひとつは後ほど触れる「歩く芸術」というものです。
「ディレクターズ・カット」MVにもこの「歩く芸術」の要素が取り入れられています。
具体的には、間奏の行進やラストのサビでの隊形移動などです。
集団行動
MVに取り入れられている「歩く芸術」は「集団行動」という名前でも知られています。
日本体育大学が毎年開催している「体育研究発表実演会」で行われていた「集団行動」。
テレビやYouTubeでご覧になったことがある方も多いでしょう。
テレビ番組「ラスアイ、よろしく!」で突然「集団行動」をすると告げられたメンバー達。
日本体育大学の清原監督による直々の指導の下、3ヶ月間、3回の合宿でおぼえていきます。
途中、様々な波乱が起きました。
そのなかでひとつ大きかったのが、デビュー曲「バンドワゴン」を巡っての話。
清原監督が「振りをプログラム内に入れたらどうか」という提案をし、一旦練習が始まります。
ところが、オリジナルメンバーのひとり、長月翠さんがこれに対して難色を示したのです。
長月さんにとって「バンドワゴン」は熾烈なバトルを勝ち残ってやっと手に入れた曲。
他のメンバーにはやって欲しくないという「こだわり」があったのでした。
その一方で、「ラストアイドルファミリーという集団」の全体を考える清原監督。
そのこだわりは「集団でなく個の考えだ」と一喝します。
最終的に、清原監督と長月さんの話し合いで「バンドワゴン」の振りはなくなりました。
この様子を見ていたメンバー達は「どちらの気持ちもわかる」とコメント。
オリジナルメンバーだったLaLuceの5人は長月さんを囲み涙しました。
ただ、このエピソードが、これまで常に競ってきたメンバーの間に変化をもたらします。
ちなみに、取り入れられるはずだったプログラムがMVで見られます。
「ディレクターズ・カット」版で3:04から。
メンバーが一瞬振りをずらして止めるシーンがあります。
これは、没になった「『バンドワゴン』のストップモーション」のオマージュなのです。
「歩く芸術」はプロバスケットボールB.LEAGUEのハーフタイムショーで初披露されました。
52人による整然とした動きに、会場の観客から大きな拍手がありました。
新しいステージに進んだラストアイドル
これまで、メンバー同士が競い合うという形で活動をしてきたラストアイドル。
そのメンバーの意識が大きく変わるきっかけになったのが「大人サバイバー」です。
「集団行動」の合宿を経て「ラストアイドルファミリー」という大きな集団を意識するようになりました。
実際「これまで話したことがなかったメンバーとも話すようになった」というインタビューも。
グループ全体を発展させようという考えを持つようになったのではないでしょうか。
ただ、この「大人サバイバー」には難しい点がひとつあります。
それは52人という大人数で行うパフォーマンス。
全員が揃わなければいけませんし、ステージにも広さが必要です。
生でのパフォーマンスはなかなか簡単ではないでしょうが、公演のチャンスに遭遇したら必見です。
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