中毒性が高い「あなた」の存在

眠らない輝き・・・・・この楽園は
“あなた”と言う麻薬呑ませた
そして心を破壊した
そんな楽園がもう…大好き

出典: 楽園/作詞:林保徳 作曲:林保徳

眠らないということは、夜になっても動き続けている事がわかります。

あなた”とは、一体どんな人なのでしょうか。

彼女に好意があって近寄ってきている人ではなさそうですね。

恐らくこの「あなた」は特定の1人ではなく、不特定多数の男性の事を指すと思われます。

麻薬」ということは、とても中毒性が非常に高いのでしょう。

「あなた」という「麻薬」に出会ってしまったことで本来の彼女の心を失くしてしまった。

冒頭の歌詞では、彼女にとって「楽園」は苦しく辛い場所という表現がされていました。

しかし、次の歌詞ではすでに「大好き」と言っています。

この心境の変化に、「あなた」という「麻薬」の恐ろしさを感じますね。

そして、完全に彼女は染められ狂わされてしまったという事です。

変わってしまった毎日

Crazy love. Crazy mind. Crazy days
めざわりな太陽
Into the night. Into the moon. Into the soul
So, Please Please call me.....Please Please kiss me....

出典: 楽園/作詞:林保徳 作曲:林保徳

「狂った愛」「狂った心」「狂った日々」

真実の愛ではなく狂った愛を求めるような狂った心、そしてそれらが繰り返される狂った毎日。

完全に彼女の昔の生活とは変わってしまったのでしょう。

彼女が求めるのは「夜の楽園」です。

高く登る太陽は彼女にとって邪魔なものとしか思えません。

明るい所では生きにくくなってしまったという事がわかりますね。

歌詞後半を見ていきましょう。

夜になって月が出てくると心が求めてしまう。

私を呼んで欲しい、私にキスをしてほしい。

それぞれの単語を2回繰り返していることから、とても強く願っている事がわかりますね。

彼女の頭の中は「あなた」の事でいっぱいだという事です。

彼女の本当の気持ち

Just stay by my side. Rescue me hurry now.
淋しいの…ホントはね…泣きたいの…誰かの胸で
Just stay by my side. Not here is a heaven, But…
美しく…残酷で…華やかな…楽園にいたい…

出典: 楽園/作詞:林保徳 作曲:林保徳

彼女の本当の気持ちが表現されているのでしょう。

しかし、これは完全に溺れる前の気持ちです。

今、彼女は沼に溺れかけています。

顔や手しか出ていないあと少しで完全に沈んでしまう状態なのです。

そんな最後の叫びではないでしょうか。

「楽園」が彼女にとって本当の天国ではない事はわかっています。

それでも「楽園」にいることを求めてしまう。

それは「楽園」には「あたな」がいるからです。

そして、この歌詞で彼女の最後の純粋な気持ちが見えなくなっていきます。

彼女が求めるのは本当の「愛」

堕胎しても尚欲望に従ってしまう

からみ合い求める…この楽園は
ただSEXに溺れさせた
そして子供を堕した
なんでもあるのに・・・・愛がない

出典: 楽園/作詞:林保徳 作曲:林保徳

ついに彼女は子供を宿してしまいます。

そしてその子供を堕胎させてしまいました。

もうここまで来ると完全に狂いきっています。

曲中ではこの「堕した」をyasuは「ころした」と歌っています。

彼女は自身の「欲望」の為にしか考えられなくなってしまったのかもしれません。

そこまで彼女を中毒にさせている「あなた」が恐ろしくなります。

今の日本では必要と思うものや、欲しいものは大抵お金を出せば手に入ります。

まさに「なんでもある」ということです。

しかし、彼女にとって本当に必要なのは「愛」

「愛」だけが彼女の周りには見当たらない。

その「愛」を手にいれる為に、彼女は欲望に従って狂ってしまったのでしょう。

男性目線のセリフ

When I get drunk. I always ask the ladies this question.
Sweet baby...
So, which hotel do you like?
「aha, ha, ha〜. Let's try “ABC”!」
Then, the ladies will make her choice without doubt and say...
「OK!」

出典: 楽園/作詞:林保徳 作曲:林保徳