氣志團のこういったスタンスは以前からずっと変わりません。

それはこの歌詞を見ても分かります。

以前にも似たようなことをメンバーに話していたようです。

ちなみにPVでは、過去の氣志團の映像が流れます。

つまり今も昔も同じスタンスを保っているのです。

世間に名を馳せて、全員が有名になる

そして特別な存在になる。

そんなことを、彼らは一貫して目標にしているようです。

決して妥協や、丸くなるようなことはしません。

それは何といってもつまらないからでしょう。

ロックバンドをやっている以上、彼らはいつまでも尖り続けます。

まずはチャレンジあるのみ!

猿真似じゃ芸がねぇからさ
見る前に飛ぶしかねぇだろ

出典: 今日から俺たちは‼/作詞:綾小路翔 作曲:綾小路翔

何かを成し遂げるといっても、それは難しいことです。

まずは人から学び、それを力にする人も多いでしょう。

しかし氣志團はそういったことをしません。

むしろ人の真似をするだけでは「ナンセンス」だと思っているようです。

となると、お手本なしに新しいことをするしかありません。

この歌詞では心情を示しています。

何の保証もないままチャレンジすること。

それは非常にリスキーでもあります。

しかし彼らはそれこそが美学だと語っているのです。

失敗を恐れず、チャレンジする。

そんな彼らの男らしい生きざまが描かれています。

振り返る人生

人生に迷いはつきもの

俺たちは間違ってばっか
俺たちは傷ついてばっか
俺たちはうつむいてばっか
俺たちはいつもそうだった
でもやっぱ ロックバンド なんだ
バカばっか 集まった ロックバンド
明日なんか 見てやしないんだ
We Say 今日から俺たちは!!

出典: 今日から俺たちは‼/作詞:綾小路翔 作曲:綾小路翔

サビでは素直に、自分たちのことを振り返ります。

いつでも人間は最善を尽くせるわけではありません。

さらに、思い通りの人生が送れるわけでもありません。

時にはどん底ともいえる苦境も体験するでしょう。

彼らにもきっとそんな時期がありました。

さらに自ら失敗した、と思うこともあったはずです。

ともすれば自然と肩を落とし、悲観的になってしまいます。

氣志團には、そんな思い出も少なくないようですね。

また、そんな過去をあえてサビで印象的に歌い上げています

本来であれば意に反した恥ずかしい過去という認識でもおかしくありません。

それをあえて包み隠さず、公にしているのです。

これは矛盾にも思えますが、過去との決別を意味しているようにも思えます。

同曲のタイトルは【今日から俺たちは‼】

つまり今日からの新たな決意が同曲の主題です。

迷い、傷ついた過去はあれど、今日は違う

そんなひたむきさを感じさせる歌詞ですね。

それでも仲間がいる

”そう 生まれた日こそ違えど
死ぬ時は同じと願わん”
そんな熱い関係じゃねぇし
そんなサムい背景要らねぇし
最高の時は6倍で
最低の時は6分の1
それが俺たちのやり方
これが俺たちの生き方だ

出典: 今日から俺たちは‼/作詞:綾小路翔 作曲:綾小路翔

ここで歌詞は、彼らの現在に目を向けます。

ここでは氣志團の生き様が語られていますね。

氣志團は本来、6人のバンドです。

元々、大きな大志を抱いて集まったメンバーではありません。

そのため仰々しい関係性も一切なし

遠慮のない友達同士のような関係です。

だからこそ、本当の絆があります。

楽しいことがあれば、喜びは6人全員分のものに。

そして哀しいことは全員で分け合って。

そんな具合に、その時々で彼らは結束を固めてきました。

これは映画「前田建設ファンタジー営業部」にもいえることです。

仕事を通じて、営業部のメンバーはどんどん結束を深めていきます。

そして今までできないと思えたことにも、チャレンジできるようになるのです。

ロックバンドとしてやるべきこと

今を常に見据える

俺たちは革命家だった
俺たちは発明家だった
でもだから何だって SO WHAT?
We Say 今日から俺たちは!!

出典: 今日から俺たちは‼/作詞:綾小路翔 作曲:綾小路翔

同曲の最も伝えたいメッセージとは一体なんでしょうか。

歌詞を一見すると、氣志團の回顧録にも思えます。

しかしタイトルを見るに、テーマは過去ではありません。

彼らは「現在」を何よりも大切にしています。

過去と未来、栄光と失敗、そして世間体…。

誰でも色々なしがらみにとりつかれながら今を生きています。

しかし氣志團はそういったものを一切気にしません。

歌詞でも「それが何だ!」といった具合です。

大切なのは何よりも今。

今何にもとらわれることなく全力でロックをするのがロックバンドです。

ありふれた生き方の反対側にあるロックという音楽。

つまり彼らはロックバンドとしての生き方を追求したいといえます。

それこそが人の心を動かし、自分たちの原動力にもなるのでしょう。

「永遠」や「不変」はない