「XXX」ってどんな曲?

R&Bの要素が入った耳に残るナンバー

L'Arc~en~Ciel【X X X】歌詞の意味を考える!その誘惑の言葉には誰も抗えない…?の画像

「XXX」はロックでありながらR&Bの要素を強く感じます。

バイオリンなどの弦楽器の音色が魅惑的で思わず聞き入ってしまうナンバーです。

全体的にゆったりと遅めの曲調ですが、そのスローテンポがhydeさんの声を脳にしっかり送り届けてくれます。

カッコよくもあり、色っぽさを強く感じる「XXX」。

「X」がもたらす意味をご存じでしょうか?

「X」とはキスマークの意味があり、英語スラングだそうです。

「XXX」の歌詞には知っておきたい物語の言葉がいくつか出てきます。

「キス」で例えられた禁断の果実に基づく物語を少し紹介していきましょう。

エデンの園のお話を少し

アダムとイヴで知られるお話

キリスト教の神話として伝承されてきた「アダムとイヴ」の物語

その詳しい内容を皆さんはご存じでしょうか?

人間の始まりといわれ、なんとなくご存じの方も多いと思います。

今回「XXX」の歌詞を深堀する上で知っておきたい物語の1つです。

それでは、「アダムとイヴ」の物語を簡単に紹介します。

アダムとイブの物語

アダムはエデンの園に置かれるが、そこにはあらゆる種類の木があり、その中央には命の木と善悪の知識の木と呼ばれる2本の木があった。それらの木は全て食用に適した実をならせたが、主なる神はアダムに対し善悪の知識の実だけは食べてはならないと命令した。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/アダムとエバ

「アダム」と「イヴ」は一切の苦しみがない「エデンの園」に神によって送られます。

エデンの園にはたくさんの植物や、果実のなる木々がいっぱい生えていました。

その木々の中に神は「命の木」「善悪の知識の木」を生やしアダムとイヴに告げました。

エデンの園のたくさんの木々から自らの手で果実を育て、収穫し食べなさい。

ただし、「善悪の知識の木」の果実は絶対に食べたらいけない。

「善悪の知識の木」の果実を食べると必ず死んでしまうから。”と。

神の言いつけを守り生まれたままの姿で幸せに暮らしていたのですが…。

2人の前に知識を授けられた悪魔の化身である「ヘビ」が現れ、2人にこうささやきました。

「善悪の知識の木」の果実を食べても死ぬことはないよ。

神の様な善悪の判断をつけることが出来る力が手に入るよ。

と誘惑しました。

誘惑に負けてしまった2人は「善悪の知識の木」の果実を口にしてしまったのです。

すると2人に今まで無かった恥ずかしさの感情や、怒りや哀しみの感情など、様々な感情が突然湧いてきました。

そして産まれたままの姿、つまり全裸の状態を恥ずかしく感じる様になりイチジクの葉っぱで隠しました。

2人が「善悪の知識の木」の果実を食べた事を知った神はひどく怒り、約束を破った罰を2人に与えたのです。

女性には生命を産む苦しみを、男性には一生食べ物の為に畑を耕し続ける苦しみを与えました。

この瞬間、「人間」が誕生したという事です。

「命の木」の果実は食べる事によって永遠に生きられる、不死を手にすることができました。

しかし、その反対である「善悪の知識の木」を食べてしまった事で、不死を手にすることができなくなり…。

結果的に「善悪の知識の木」の果実を食べた事で「死」を迎える事になってしまったというわけですね。

その「善悪の知識の木の果実」を「禁断の果実」とも表現します。

この物語が「XXX」の歌詞に登場するという訳です。

「XXX」歌詞考察①

それでは、「XXX」の歌詞を解説していきたいと思います。

この楽曲L'Arc~en~Cielとしては初めての女性目線の歌詞です。

語尾に「なのね」とついている事でわかるのですが、hydeさんの歌い方でも女性目線というのが伝わります。

そんな「XXX」の魅惑の歌詞に引き込まれること間違いなしです。

魅惑的なキスの罠

Step into fascination
Trap of infatuation kiss

出典: XXX/作詞:hyde 作曲:hyde

冒頭の歌詞の和訳”魅惑的な一歩”、”誘惑のキスの罠”となります。

ドラマなどで危ない関係に陥るのはまず突然の「キス」からではないしょうか。

キスをすることで、相手の事を好きになってしまうなんて話も少なくありません。

それはまさに「魅惑的な一歩」

そして、これ以上相手を好きになってはいけない関係だとわかっていながらもキスをする。

それは「誘惑のキスの罠」であるのでしょう。

眠りの森の美女では、運命人がキスをすることで目を覚まします。

しかし、この「XXX」においてのキスは魔法にかかってしまうという意味がありそうです。

禁断の果実をかじってしまった様