「喝采と激情のグロリア」
同名アルバムに収録
「喝采と激情のグロリア」(かっさいとげきじょうのグロリア)は2013年3月6日発売された摩天楼オペラにとって5枚目の同名アルバムに収録されている曲です。
実はこの曲には秘密があって「喝采と激情のグロリア」のサビの歌詞と、シングル曲「GLORIA」のサビの歌詞が全く同じものなのです。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%96%9D%E9%87%87%E3%81%A8%E6%BF%80%E6%83%85%E3%81%AE%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%82%A2
これは「喝采と激情のグロリア」というコンセプトの元で、
が生み出されたからなんです。なんて壮大なコンセプトでしょうか。
それでは深くて熱い「喝采と激情のグロリア」の世界を見ていきましょう。
「喝采と激情のグロリア」の歌詞
深掘り
幾重にも重なる記憶を 愛し自分を認めては繰り返す
本能のまま あるがまま 感じてるまま
出典: 喝采と激情のグロリア/作曲:苑 作詞:苑
生と死の繰り返しを綴る場面です。
人生を生きていると非常にたくさんの記憶が脳の中に蓄積されていきます。楽しい記憶もつらくて苦しい記憶もすべての記憶を覚えています。
死ぬ時はそんな想い出が走馬灯のように頭の中を巡るといわれていますよね。
その時、自分を自分で愛していることを確認して向こう側へ旅立ちたいのです。
嫌な想い出も心地良い想い出もすべては自分が体験したことですから、
そのすべての想い出を肯定することによって、自分で自分を認めて愛することができるのです。
そんな自己肯定の感情の大切さをここでは綴っているのではないでしょうか。
手をふる笑顔が消えていく 私を愛する人が消えていく
何人も 何人も 私を置いてく
そして産まれだす 守るべき命たち
出典: 喝采と激情のグロリア/作曲:苑 作詞:苑
死によってお別れをしなければいけない場面。
「笑顔」も「想い出」もこの世に残して去らなければいけません。
愛する人とも永遠の別れが約束されているのです。
死を考えると非常に切なくなってしまいますが、誰でも必ず「さよなら」しなければならないのは変えることはできません。
自分がこの世から消滅してしまっても、別の新たな生命が生まれて人間の生命はバトンリレーのようにつながっていきます。
自分が親から守られたように新しい命も親から守られ、そして命(子)を守る側に成長して必ずまた「さよなら」するのです。
ひとりだから寂しさに怯え ひとりだから手をひろげるの
触れたのはあなたの寂しさ
出典: 喝采と激情のグロリア/作曲:苑 作詞:苑
人間は最後にはたったひとりで旅立たないといけません。
誰も助けてくれませんし、孤独に絶えながら「さよなら」するのです。
その気持が分かるからこそ、「他人の寂しさ」も理解できるのです。
誰でも寂しい気持ちは持っているのですから。
Spirits in our song embrace Gloria
All the pain and hurt’s put behind
We will see the world full of Gloria
Even stains will color our days
出典: 喝采と激情のグロリア/作曲:苑 作詞:苑
【和訳】
「私たちの歌の魂は栄光を包み込む
すべての痛みや怪我は遥か彼方へ取り除かれるのです
私たちは世界が栄光であふれるのを目の当たりにします
汚れさえも私たちの毎日を彩るのですから」
ここで人生は栄光であることを約束されていると歌われます。
人生で起こることに無駄なことはありません。
たとえ、それが非常に苦しい体験であっても、その体験はその人にとっては必要な経験なのです。
人が街を作り出していく
人が街を作り出していく 人が夜を七色に染めていく
一瞬の闇さえも許さないようにと
ああ 泣き出しそうな空 摩天楼が照らす
何億人もの命の果て 私達は産まれてこれた
限りある命を灯そう
出典: 喝采と激情のグロリア/作曲:苑 作詞:苑