また、随所に江戸っ子言葉が見られますが、これは、広沢虎造の「森の石松 三十石舟道中」からのオマージュです。

虎造の十八番の一つ「石松三十石舟」の中で石松が、たまたま舟に乗り合わせて石松の名と噂を懸命に思い出そうとしている旅人に「あんた江戸っ子だってね、食いねぇ、寿司を食いねぇ」と勧める有名な台詞は虎造の創作である。

出典: 引用元:ja.wikipedia.org/wiki/森の石松

そして、このWikipediaの「森の石松」のページには、シブがき隊『スシ食いねェ!』についても言及されてます。

後世、1980年代にシブがき隊が歌って一世を風靡した「スシ食いねェ!」(作詞:S.I.S、岡田冨美子、作曲:後藤次利)はこの曲からヒントを得たとも言われるが、本来の浪花節の台詞はあくまで「寿司を食いねぇ」である。

出典: 引用元:ja.wikipedia.org/wiki/森の石松

興味のある人は広沢虎造の本物の「森の石松」を聴いてみよう!

10分32秒位から「寿司を食いねぇ寿司を!」のくだりが始まります♪。

シブがき隊『スシ食いねェ!』の歌詞を解説

【スシ食いねェ!/シブがき隊】寿司ネタだらけの歌詞を解説!「ここのスシ屋は日本一」ってどういう意味?の画像

それでは『スシ食いねェ!』の歌詞を見ていきましょう!

トロは中トロ コハダアジ(ヘイ・ラッシャイ)
アナゴ甘エビしめサバスズキ(ヘイ・ラッシャイ)
ホタテアワビに赤貝ミル貝(ヘイ・ラッシャイ)
カツオ カンパチ ウニ イクラ(ヘイ・ラッシャイ)

出典: スシ食いねェ!/作詞:岡田冨美子・S.I.S、作曲:後藤次利

歌い出しはズラ~とネタが並んでいますね。

これがホテルのフックンの部屋のメモに書いてあったネタなのでしょうか♪?

そういえばスズキって食べたこと無いな~。

決め台詞「ここのスシ屋は日本一」!

ここのスシ屋は日本一
スシ食いねェ!スシ食いねェ!「スシ食いねェ!」

出典: スシ食いねェ!/作詞:岡田冨美子・S.I.S、作曲:後藤次利

ここで決め台詞である「ここのスシ屋は~」が出ます。

寿司は日本の食文化において高級料理にも庶民的料理にも当てはまる食べ物です。

つまり、寿司は日本料理の最高峰

シブがき隊はこのひと言で「今、スゴイ食材を食べているんだぜぃ!べらぼうめぃ」と言っているのです。

アガリとガリをみごとに掛けている

アガリ アガリ アガリ ガリ ガリ ガリ

出典: スシ食いねェ!/作詞:岡田冨美子・S.I.S、作曲:後藤次利

寿司用語で「アガリ」とはお茶のこと

もともとは芸者さんの世界で使われていた言葉だそうで「最後のもの」という意味があります。

ガリ」とは寿司の盛り合わせの端っこにある薄いピンク色っぽいアイツです。

生姜を砂糖とお酢で漬け込んで作ったもので口直しの他殺菌効果もあるそうです。

歯ごたえがガリガリしているからその名が付けられたとか…。

その二つの言葉を見事に引っ掛けている部分です。

なんでもありの寿司ネタを使ったダジャレ

タコの頭はまんまるで(ヘイ・ラッシャイ)
三角野郎はイカの耳(ヘイ・ラッシャイ)
タイにホレるは子持ちのワカメ(ヘイ・ラッシャイ)
ヒラメの縁側 縁むすび(ヘイ・ラッシャイ)

出典: スシ食いねェ!/作詞:岡田冨美子・S.I.S、作曲:後藤次利