山よ!山よ お岩木山よ
あの娘のかわりに 聞いてくれ
男の山には 道などないが
歩いたところが 道になる
まっくろ日焼けの 顔だけど
心は雪より 白いのさ
出典: お岩木山/作詞:千葉幸雄 作曲:中村典正
男の生きる道を表したような歌詞ですね。
男には好きな女の子がいるのでしょう。その娘に伝えたいけれど伝えられない、だから霊験あらたかな、青森の地を見渡すことができるお岩木山に聞いてほしいのです。
それは何かというと、男の道は自分が決める、自分が作るということです。
未踏の地が男には多い、だから自分が歩いたところだけに足跡ができるのです。
荒れ地を進んだために顔は日焼けをして真っ黒だけれど、純粋に夢や希望を追いかける心は雪よりも白いのです。
谷清水で洗う指先
山よ!山よ お岩木山よ
世間のかわりに 聞いてくれ
男の俺には 柄でもないが
うす紅すがたが いじらしい
みちのく小桜 摘む指を
きれいに洗おか 谷清水
出典: お岩木山/作詞:千葉幸雄 作曲:中村典正
岩木山に流れる清らかな水で、指を洗おうか迷っています。
その指は山に咲く小桜を摘んだために薄紅色に染まっているのです。
世間に知られるには恥ずかしいと男は思っています。
果たして小桜の薄紅色は何を表しているのか、この辺りは想像力を働かせてみるといいでしょう。
おやじに似てきた
山よ!山よ お岩木山よ
おふくろがわりに 聞いてくれ
男の義理とか 人情などに
そっぽを向いてた 俺だけど
人生峠の 苦労坂
癒えたらおやじに 似てきたよ
出典: お岩木山/作詞:千葉幸雄 作曲:中村典正
若いころは親や世間への反抗心から、親のようにはなるまいと思ったのでしょう。
特に同性の親への反発心は、昔の家族ドラマを見ているようですね。
義理や人情を大切にすることをよく知らずに過ごしていくうちに、男は人生の山をいくつも超えてきたのです。
たくさんの苦労を重ねてきたからこそ、おやじの言う義理や人情が分かったのでしょう。
いつの間にかおやじがしてきたことを、自分もしていました。
それを「おやじに似てきたな」と思うのですが、母親に知られるのは気恥ずかしいのでしょう。
だからお岩木山に聞いてくれと言っているのです。
まとめ
「お岩木山」は第57回日本レコード大賞において優秀作品賞を受賞、日本クラウンヒット賞贈呈式でもゴールドヒット賞を受賞しています。
三山ひろしさんは「お岩木山」で紅白歌合戦に初出場を果たし、2017年で3年連続の出場となりました。
「お岩木山」を聴きながら、青森県の岩木山の神々に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
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