「諦めた整列」とは
「違っている」ことを悪く言われてしまう
エスコートなく 能動的な
粗面 開いて ひとりは難しい
思うように 言葉が伝えられない けれど
遠くなったポーズを手放した世界は
忙しくときめいて、どうだろう!
本質を差し出せば ほら わたしに気付いてくれるの
それでも痛いの 諦めた整列にとってわたしは
少し悪者なの
それでも居たいよ ここに来しかけている魔法は
きっとわたし以外知らない
出典: 形而上学的、魔法/作詞:諭吉佳作/men 作曲:諭吉佳作/men
これまで周りに合わせるばかりだった主人公は、自発的に行動することに慣れていません。
また、周囲に合わせることを止めた結果、孤独な活動をすることに。
相談できる相手もおらず、スムーズに表現するのが難しいと感じたようです。
しかし、「ポーズ(静止)」な状態をやめ、動き出した「わたし」は生き生きとしています。
それまで、大多数の中で埋もれがちだった主人公は、本当の自分を主張したことで理解者を得ることができました。
良いことばかりではなく、ポールプールの中でじっと並んでいる人たちから「わたし」へのバッシングも。
「わたし」はそれを辛いと思いながらも、「自分」でいることをやめる選択肢はないようです。
きっとその理由は他者には分からないと言っていますが、「整列」から抜け出て自分だけの道を探したいのではないでしょうか。
「わたし」のことはわたしが決めたい
届き出したら 補うように高まるの きっと
ただのわたしにしかできないでしょう
どんなに運ばれるように簡単に歩けても
わたしに委ねていたいの どの一瞬も
映して 叶えていたかった ずっと
出典: 形而上学的、魔法/作詞:諭吉佳作/men 作曲:諭吉佳作/men
最初の歌詞は「本当の自分を知ってもらうことで、自分自身を磨くこともできる」と言っているのでしょうか?
周囲に合わせるだけの人生は、自分で選択しなくても良いということでもあります。
それはとても楽ではありますが、主人公はそれを良しとしません。
自分自身で道を選び、歩んでいきたいと言っています。
今まで、ずっとそうすることに憧れていました。
これまでの人生は「生きながら死んでいる」ような無味乾燥なものだったのかもしれません。
でも今やっと自分自身の人生を生きていると胸を張って言えるようになったのでしょう。
自分は「違う」だけではない
自分を手放さずに生きていこう
違いを数えていさえすれば
心地良くも悪くもなって でも
それでもわたしの中には
それだけじゃないのがわかるから
どんなに溶け込む模様を纏ったりしても
わたしを手放せないの
どんなに形が変わってもひとりきりになっても
わたしがわたしのために見つけたいの
生かして わたしでいたかった ずっと
出典: 形而上学的、魔法/作詞:諭吉佳作/men 作曲:諭吉佳作/men
「周りと自分は違うんだ」と思う事は「個性的」だとポジティブに受け取れることでもあり、「仲間外れ」になっているようなネガティブな気持ちになることも。
自分の中ではその二つのどちらでもなく、「自分は自分なのだ」とある種の「誇り」を持っているというのが伝わる歌詞です。
周りに合わせることでは得られなかった経験が主人公を待ち受けています。
これまでは「生きづらさ」を抱えていた「わたし」ですが、これからは新たな世界へと自由に羽ばたくことでしょう。
最後に
周りに合わせるばかりではなく自分を出すことも大事
『形而上学的、魔法』は周りに合わせて窮屈な思いをしていた、「わたし」が「魔法(例えば音楽のような)」と出会ったことで本来の自分を取り戻すといった曲でした。
協調性が求められることが多いでしょうが、自分がしたいようにするのが一番だと思います。
この曲にはそういった作詞者のメッセージが込められています。
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