強く生きる勇気をくれる楽曲
優里さんの「かごめ」は、2020年2月28日に配信限定シングルとしてリリースされた楽曲です。
友人の死をきっかけに、主人公が自分らしさを取り戻し生きていく決心をする過程が描かれています。
生きていく辛さを抱える方を勇気づけてくれる、優里さんの熱い思いのこもった楽曲です。
心に刺さる優しさと強さを兼ね備えたこの曲を優里さんは感情表現豊かに歌い上げています。
同曲のアコースティックバージョンも制作され、2020年8月5日に配信されました。
MVの世界観
MVでは俳優の笠松将さん演じる男性が、オフィス街で人に踏みつけられながら耐える場面が描かれています。
表情を変えずに必死に苦痛を耐える様子が優里さんの歌声と相まって魂を揺さぶられる映像作品です。
MV後半で苦しみを吐き出すように叫びながら起き上がった男性が見上げた先には、太陽がありました。
それまで彼を踏みつけていた人々も、周囲の人がそろって太陽を見つめる光景が印象的に描かれています。
アコースティックバージョン
アコースティックバージョンのMVは、優里さんがギターを抱えて河原で演奏する映像作品です。
優里さんのまわりでは、子供たちが水遊びをしていたり和やかな風景が広がっています。
最後にはオリジナルバージョンのように太陽を河原に座る優里さん側から見上げる様子が捉えられています。
憎いのは自分
自分がゆっくりと殺されていく感覚
拳をまた握りしめた 怒りのまま恨んでやるのさ
そいつの胸ぐらを掴んで 力のまま殺してやるのさ
歪んだ顔がほらバラバラに 崩れ落ちあたりに飛び散る血
法を犯さない方法で 自分を殺す方法があるなら僕を今すぐ殺してみたい
出典: かごめ/作詞:優里 作曲:優里
この歌の主人公は、強い怒りを覚えています。
恨みをもつ相手については、まだ十分な情報がありません。
今すぐという言葉が、ひっかかります。
法を犯さない何らかの形でゆっくりと自分の心がすり減っていく感覚を持っているのかもしれません。
近い貴方の死
誰かが死んでもね イラつくくらいでした
乱れたダイヤに舌打ちして 溜息をついた
出典: かごめ/作詞:優里 作曲:優里
人身事故で今日も電車のダイヤが乱れている様子。
誰かがきっと亡くなったのだろうだけれど、気の毒に思う程の余裕はありません。
思わず舌打ちをしてしまうほどのストレスを感じながら、日常をやり過ごしています。
貴方が死んだこと 昨日聞かされました
拳に刺さるこの鏡じゃ痛みも足りない
出典: かごめ/作詞:優里 作曲:優里