切なさが話題を呼んだ優里のナンバー
「かくれんぼ」を女性目線から描いた一曲
2020年、注目を集め続けているシンガーソングライター「優里」。
2020年10月25日に配信リリースされた2ndシングルが「ドライフラワー」です。
美しいメロディと切ない歌詞が話題を呼ぶこの一曲。
2019年にリリースされた「かくれんぼ」を女性目線から描いたアフターストーリーとなっています。
YouTubeにもMVが公開され、切なさのあふれる二人の日々が描かれました。
LINE MUSICでロングヒット
そのストーリー性や切ない歌声、エモーショナルなMV。
それらが話題となり「ドライフラワー」はまずSNS上で人気を集めます。
LINE MUSICランキングでは、2020年11月・12月と月間ランキング1位を獲得。
人気動画チャンネル「THE FIRST TAKE」にも登場し、一層多くのリスナーの共感と感動を集めています。
苦しくて辛い恋の思い出。
そんな二人の日々をドライフラワーに例えた一曲。
色褪せていくものとは何を示しているのでしょう。
そして「大嫌い」なあなたへ枯れない花をと想う真意とはどこにあるのでしょうか。
歌詞を深掘りしながら、切ない恋の世界へ迫っていきましょう。
かみ合わないふたりの日々
幸せとはいえない毎日
多分、私じゃなくていいね
余裕のない二人だったし
気付けば喧嘩ばっかりしてさ
ごめんね
出典: ドライフラワー/作詞:優里 作曲:優里
一緒に過ごした日々を遠く思い出すような歌い出し。
「私はあなたじゃなければだめなんだ」という、使い古された愛の言葉が思い浮かびます。
誰もが恋しているとき、相手は運命の人なんだと思うもの。
けれど君と離れた私は「私じゃなくていい」と客観的に見つめます。
一緒にいると心に余裕がなくなってしまう。
だから気付いたら喧嘩や言い合いになってしまって。
そんな日々をそっと詫びるように「ごめんね」とつぶやきます。
私と君は相性がよくなかったな。
離れてみたらこのほうがよかったんだ。
そうかみしめるように、今の私はかつての恋を想います。
どこかちぐはぐなふたり
ずっと話そうと思ってた
きっと私たち合わないね
二人きりしかいない部屋でさ
貴方ばかり話していたよね
出典: ドライフラワー/作詞:優里 作曲:優里
もしかしたら貴方は気付いていなかったのかもしれません。
話していても貴方が話すばかり。
どこかかみ合わないふたり。
そんな貴方を、私は好きだったのでしょう。
好きで惹かれて、けれど一緒に過ごすには合わなかった。
うまくお互いを補い合うことができなくて、話もいつも一方通行。
合わないということをいつか伝えようと思いながら、最後まで伝えられなかった。
そんな鈍い後悔が言葉に滲んでいます。
あなたとの日々は涙の色
もしいつか何処かで会えたら
今日の事を笑ってくれるかな
理由もちゃんと話せないけれど
貴方が眠った後に泣くのは嫌
出典: ドライフラワー/作詞:優里 作曲:優里
私はもう貴方に自分から会いに行くつもりはないのでしょう。
いつかもし会えたら、この別れのことも笑って流してくれるだろうか。
私は貴方が眠った後、何度となく涙をこぼして過ごしていたことがわかります。
もし理由がはっきりしているのなら、改善することもできたかもしれません。
けれど私も理由をうまく言葉にできないくらい、貴方とは合わなかった。
すれ違いやささいなやりとりに心を乱され辛い夜を過ごす。
そんな日々が続いて、私は貴方と「合わない」と確信したのでしょう。