パイプパイプ ライフ回復
ナイフナイフ ライフ回復
恥ずかしさって
大人みたいで
大人の君の目と釣り合わない
遠くに逃げた
遠くに逃げた
話し声が止まない!
どうしてだ
どうしてなんだ
出典: クソフラペチーノ/作詞:秋山黄色 作曲:秋山黄色
まだまだ「大人」ではないとも思っているのでしょうか。
確かに、幼い時は「大人」がとてつもなく立派に思えて、いつかは自分もそうなれるに違いないと思ってしまう人もいるでしょう。
しかし、成長するにつれて、「大人」はあくまで「子供」の延長線上にあるということに気づくのです。
小さい頃に夢見ていたような「立派な大人」になれていない自分。
それを、大人に見える「君」と対面することで自覚して、気後れしてしまう…
この「君」は主人公の想い人なのでしょうか。
なんとなく、心の中で憧れている相手なのかなとも感じました。
逃げるように後を去ったものの、「君」が誰かと話していた声は消えません。
これは物理的に聴こえているわけではなく、主人公の脳内に響いているという状態を表しているのでしょう。
いかに「僕」にとって衝撃的なことだったのかというのが伝わりますね。
どんな状況だったのか想像してみた
スタバでお洒落に過ごす「君」
ある日、主人公は通りがかったスタバで「君」と誰かが話しているのを見かけます。
オープンテラスだったのかもしれません。
「君」は優雅に(そう主人公には見える)フラペチーノを飲んでいたのでしょう。
それを見て一瞬、自分も真似したいと憧れるも「僕なんて…」とすぐに自信喪失。
「君」は「僕」の存在に気づいてそちらへ顔を向けますが…
主人公はあまりに「大人」で落ち着いた雰囲気の「君」に気後れして、逃げるようにその場を去っていきました。
まともに女性(?)と目も合わせられず、お洒落なものが似合わない自分。
そんな自分を情けなく感じ、同時に腹も立てている。
それらの複雑な気持ちがタイトルである「クソフラペチーノ」には込められていそうです。
フラペチーノには全く罪はありませんが、この主人公の行き場の無い気持ちも理解できます。
結局、最後に主人公はダメな自分に失望して終わったという事に。
願わくば、彼の前途に幸多からんことをついつい祈ってしまいます。
最後に
自分に自信のない男の曲
『クソフラペチーノ』はとことん自分に自信の無い男の曲でした。
「卑屈すぎるのでは!?」と思ってしまいますが容姿で判断されがちな世の中では、こんな風に悲しい想いをする人が多いのかもしれません。
お洒落な場所やアイテムが似合わないと思っているのは自分だけなのかもしれませんし、もっと似合う場所がある可能性も。
歌詞を読むと前向きになるのは、なかなか難しそうなところですが…
そういったフラストレーションは時に創作の糧となることもあります。
事実、秋山さんは『クソフラペチーノ』でそれを証明しているのではないでしょうか。
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