6位は世間を騒がせたあの曲を収録
6位「あらゆるものの真ん中で」2010年6月9日 発売
センセーショナルな歌詞で騒然となった「生きてることが辛いなら」が収録されています。
フル・アルバムとしては通算4枚目の作品です。
世間の喧騒など我知らず、内省的なフォーク・ソングが全15曲。
いっぱい詰まっています。
アコースティック・ギターの響きが心地よいですね。
ドキッとする歌詞で騒然
生きてることが辛いなら
いっそ小さく死ねばいい
恋人と親は悲しむが
三日と経てば元通り
気が付きゃみんな年取って
同じとこに行くのだから
出典: 生きてることが辛いなら/作詞:森山直太朗 御徒町凧 作曲:森山直太朗
どのラインも切っ先鋭い刃のようです。
その真意について散々議論されました。
ただ、その議論の中で最後の方にも注目した方がいいという意見があったのです。
生きてることが辛いなら
嫌になるまで生きるがいい
歴史は小さなブランコで
宇宙は小さな水飲み場
生きてることが辛いなら
くたばる喜びとっておけ
出典: 生きてることが辛いなら/作詞:森山直太朗 御徒町凧 作曲:森山直太朗
5位は船出を祝した1枚
5位「新たなる香辛料を求めて」2004年5月26日
記念すべき最初のフル・アルバムです。
3作のコア・アルバムをインディーズとメジャーで出してきた彼の本領発揮の一枚。
船出を思い起こさせるアルバム・タイトルがぴったりですね。
名作ドラマの挿入歌、エンディングテーマ
フジテレビ系列の名作ドラマ「愛し君へ」の挿入歌とエンディングテーマが収録。
「愛し君へ」はさだまさしの小説「解夏」を原作にしたドラマで、今でも根強い人気があります。
菅野美穂と藤木直人のW主演作で覚えていらっしゃる方も多いはずです。
特にエンディングテーマの「生きとし生ける物へ」が話題になりました。
生きとし生ける全ての物へ 注ぐ光と影
花は枯れ大地は罅割れる そこに雨は降るのだろう
僕は君が思うような人間じゃない
そうさそんな人間じゃない
もはや僕は人間じゃない
出典: 生きとし生ける物へ/作詞:森山直太朗 御徒町凧 作曲:森山直太朗
この歌詞も不可解だといわれています。
特にラストのラインです。
もはや僕は人間じゃない
出典: 生きとし生ける物へ/作詞:森山直太朗 御徒町凧 作曲:森山直太朗
謎が解けない歌詞ですが、歌詞というもののチカラとはひとのこころを鷲掴みにする迫力です。
アルバムはバンド・サウンドの「太陽~邂逅編~」で始まります。
そしてシンプルな弾き語りの「なんにもないへや」で幕を下ろす。
森山直太朗というアーティストの「スタイル」というものについて考えさせられて至福です。