森山直太朗、森羅万象を歌う

【生きとし生ける物へ/森山直太朗】テーマは生命力?!名曲の意外と知られていない歌詞の意味を解釈!の画像

2004年3月17日にリリースされた森山直太朗5枚目のシングル「生きとし生ける物へ」は、前作「太陽」と同じく「生命力」をテーマにした歌です。

壮大なテーマを、歌唱力バツグンの森山直太朗が歌い上げます。

私たち人間も、地球にとっちゃちっぽけな存在……そんなことを目の当たりにさせられるような、心に染みいる楽曲です。

ここでは森山直太朗のプロフィールを交え「生きとし生ける物へ」の歌詞を徹底解釈してみます。

知ってるようで実は知らない森山直太朗のプロフィール

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1976年生まれ、東京出身の森山直太朗は母が森山良子父がジェームズ滝という芸能一家に生まれました。

ちなみに森山良子の従兄がムッシュかまやつ(2017年没)で、森山直太朗はムッシュの甥にあたります。

また、森山直太朗の姉で元ミュージシャンの森山奈歩。

お笑いコンビ「おぎやはぎ」の小木博明と2006年に結婚したため、森山直太朗は小木博明の義弟となります。

どちらを見ても芸能人だらけ、本当にすごい一家ですね。

子どもの頃、大きな影響を与えた玉置浩二

学生時代の森山直太朗は、サッカーに明け暮れる毎日でした。

かなり本気でプロのサッカー選手になることを夢見ていたようですが、実現ならず。

現在も、芸能界随一のサッカー好きとして名を馳せています。

大学在学中からギターを抱えて歌うようになりました。

とはいえ芸能一家で育った直太朗少年は、子どものころから家に大勢のミュージシャンが出入りしていたそうです。

その中の1人が安全地帯」のボーカル・玉置浩二

物心つくかつかないかの頃から、玉置浩二から大きな影響を与えられていました。

2ndシングル「さくら(独唱)」がミリオンヒット

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2002年、シングル「星屑のセレナーデ」でメジャーデビューを果たした森山直太朗。

楽曲はオリコンチャート最高187位であまりヒットはしませんでした。

ところが2003年3月5日にリリースした2ndシングル「さくら(独唱)」がとんでもないことになりました。

もともとは、デビューアルバム『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』に収録した楽曲でした。

独唱バージョンとしてシングルカットされました。

初回プレスはたったの1,200枚。そこからクチコミで徐々に注目されるようになり、オリコン週間チャートで1位を獲得。

2003年度年間4位と、大ヒットとなりました。

1,200枚からスタートした同曲は、最終的に120万枚を突破!森山直太朗史上最大のヒット曲となりました。

御徒町凧との共同制作

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森山直太朗は、楽曲のほとんどを詩人で作詞家の御徒町凧(おかちまちかいと)との共同制作で行っています。

デビュー当初、御徒町凧は作詞のみでの参加でしたが、2005年以降は作曲も共作名義となっています。

御徒町凧ってどんな人?

1977年東京生まれの御徒町凧は、2006年に刊行した詩集『人間ごっこ』でデビュー。

森山直太朗の楽曲ほぼすべての作詞を手がけ、「生きていることが辛いなら」(2008)で「第50階日本レコード大賞作詞賞」を受賞しました。

作詞のほかに、演出家として森山直太朗のライブステージをサポートしています。

さらに映画監督としても活躍。

2009年公開、劇団映画『真幸くあらば』では「第22回東京国際映画祭『日本映画・ある視点』部門」にノミネートされました。

御徒町凧のプロフィールをざっと見ただけでも、かなりマルチな活躍をする人物だとわかりました。

ちなみに、御徒町凧の奥さんは、劇作家・女優・演出家・小説家で芥川賞を受賞した本谷有希子です。

どんだけすごい才能にあふれまくった夫婦なんだ!と激しくツッコミを入れたくなりますね。

「生きとし生ける物へ」はどんな曲?

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2004年3月17日にリリースされたシングル「生きとし生ける物へ」。

2004年4月クールで放送されたドラマ「愛し君へ」(フジテレ美)の主題歌に起用されました。

原作は、さだまさしが書いた短編小説『解夏』。

脚本は「カルテット」(2017TBS)、「anone」(2018日本テレビ)などを手がけた坂元裕二が手がけたドラマです。

新米小児科医の友川四季(菅野美穂)はカメラマンの安雲俊介(藤木直人)と恋に落ちます。

でも俊介は病に犯されており、あと3カ月で視力を失ってしまう……という物語です。

同作は映画化され、2004年に大沢たかお×石田ゆり子主演『解夏』として劇場公開

そのドラマ版が「愛し君へ」で森山直太朗が主題歌を歌いました。

地球、生命を感じるMV