「さくら」
定番曲
春は出会いと別れの季節。
様々な人と人の物語が生まれることから、春をテーマにした曲はこれまでにもたくさん生み出されてきました。
そんな春を象徴するものといえば、やはり桜の花。
この桜の花に関しても、これまで様々な名曲が作り出されています。
皆さんは春の歌、桜の歌といえば何を思い出しますか?
数多くある春の名曲、桜の名曲の中でも、森山直太朗の「さくら」はきっと老若男女問わず多くの人に支持を受ける曲でしょう。
さくらについての歌の超定番曲といってもいいほど広く愛されている森山直太朗の「さくら」。
春の季節になると日本国中の学校やカラオケボックスで歌われる名曲の1つです。
胸がキュンとする切ないメロディーと情感あふれるその歌詞は人の心を掴んで離しません。
この曲を聴くたびに出会いと別れを感じて思わず涙しまう方も多いでしょう。
今回はそんな春の名曲「さくら」の歌詞をお届けしたいと思います。
ミリオンセラーを記録した曲ですがミュージックビデオでも話題になりました。
森山直太郎本人とピアノ伴奏というだけのシンプルな構成。
余計な飾りがない単純な映像なので歌詞の深さと重さがダイレクトに心の中に伝わってくるMVです。
数あるさくらについての曲の中でもトップテンに入る曲といっていいでしょうね。
森山直太朗「さくら」の知られざる秘密とは!?
幅広い世代の方から支持を受けるこの「さくら」。
実は多くの人が知る森山直太朗のこの曲は、正式名で書くと「さくら(独唱)」となるんです。
じゃあもしかして、独唱以外のバージョンもあるの?と思った方、鋭いですね。
実はこの「さくら」、バージョン表記なしの楽曲はなんと森山直太朗によるバンドバージョンなんです。
このバンドバージョン曲名の正式表記が、何も付いていない「さくら」。
これが収録されているのは、彼のアルバム「乾いた唄は魚の餌にちょうどいい」となっています。
また「さくら(独唱)」のシングルのB面には、「さくら(合唱)」も収録されているんですよ。
そしてこの曲、2019年にはドラマ「同期のサクラ」の主題歌として、「さくら(二〇一九)」が発売されています。
歌詞などはもちろん一緒ですが、アレンジはそれぞれに異なったバージョンが楽しめるようになっています。
ですので、興味のある方はぜひ聴き比べをしたりしても面白いかもしれませんね。
「さくら」の歌詞
そんな豆知識を踏まえた上で、ここからが楽曲の歌詞を読み解いていきましょう。
この「さくら」では、桜にちなんだ春のどのような情景が描かれているのでしょうか。
早速名曲を見ていきましょう!この先何十年も歌い継がれる曲です。
悲しく寂しい友との別れ
僕らはきっと待ってる 君とまた会える日々を
さくら並木の道の上で 手を振り叫ぶよ
どんなに苦しい時も 君は笑っているから
挫けそうになりかけても 頑張れる気がしたよ
霞みゆく景色の中に あの日の唄が聴こえる
出典: さくら/作詞:森山直太朗 作曲:森山直太朗
学校での卒業式のお別れだけではなく、会社等での別れも想像できる歌詞です。
別れなければいけない時期ですが、再び会える日を待ち望んでいます。
今は別れで切なく悲しい気持ちですが、またお互いに成長して再会することを誓います。
非常に苦しいときには笑顔で乗り越えるという気持ちも描写していますね。君の笑顔で何度救われたでしょうか。
自分が落ち込んでいる時に友人に助けてもらったことがあるのでしょう。
そんな強い友人のように自分も頑張らなくてはいけないと決意をしていますね。
もう、離れ離れになってしまうので君の笑顔は見ることはできませんから、落ち込んだときは自分ひとりでなんとかしなくてはなりません。
別れる時期になって、友人の大切さを再認識しているのでしょう。何十年たっても友達はいつまでも友達です。
瞳からあふれ出る涙によって景色が霞んで見えます。もう、さよならの時間なのです。
この時間が永遠に続けばさよならしなくても済むのにと願っていることでしょう。
シンプルな歌詞ですがメロディーと相まって胸に染み渡ります。
刹那的で儚いからこそ美しい桜
さくら さくら 今、咲き誇る
刹那に散りゆく運命と知って
さらば友よ 旅立ちの刻 変わらないその想いを 今
出典: さくら/作詞:森山直太朗 作曲:森山直太朗
非常に有名なサビです。さくらが散りゆく様を刹那と例えています。
日本人に非常に馴染み深い花である桜。
毎年この桜の咲くころには、美味しいご飯やお酒を楽しみながら、友人や仲間とわいわいお花見!
そんな楽しいひと時を過ごす方も、きっと多いことでしょう。
ですが皆さんご存知のように、桜の見頃はあっという間。
時期にして僅か2週間程度で、あんなに咲き誇っていた桜はあっという間に散ってゆきます。
その儚さすらも、桜の美しさを引き立たせる1つの要素なのかもしれませんが…。
そんな刹那的な側面も持つこの桜の花に、やはり私たちは惹かれてしまいますね。
また桜の持つ刹那的な切なさは、春に訪れる別れの切なさともぴったりです。
卒業や進学など、様々な理由で私たちはこれまで楽しい時間を共に過ごした友人と。
春のこの時期に、別れを経験することとなるのです。
きっとそれは、誰しもが通ってきた道のりなのではないでしょうか。
離れ離れになってしまう友人ですがお互いを思いやる気持ちは永遠に変わりません。
「旅立ちの刻」はお互いの新しいスタートです。