森山直太朗「若者たち」

若者たち
森山直太朗
EMI Records

2014年リリース

「若者たち」は2014年8月13日にリリースされた森山直太朗の20枚目のシングルです。

この楽曲森山直太朗のオリジナルではなく、ザ・ブロードサイド・フォーが1966年8月1日に出したシングルのカヴァーになります。

1966年に放送されたドラマ「若者たち」の主題歌として制作され、「空にまた陽が昇るとき」という副題が付けられました。

時代を越えて、森山直太朗が歌い継いだことで、「若者たち」の関連動画は約200万回を超える再生回数を記録し、カラオケランキングでも上位にランクインするなど、聴く人の「歌いたい」という気持ちを刺激した結果となりました。

またオリコンチャートでは最高25位、登場回数6回を数え、約50年前の曲のカヴァーにも関わらず、現代の若い世代にもしっかりと心に届き、改めて森山直太朗の歌力が評価されたきっかけの楽曲にもなりました。

アルバム「黄金の心」

黄金の心
森山直太朗
ユニバーサル ミュージック

またこの楽曲2014年11月19日にリリースされたアルバム「黄金の心」の1曲目に収録されました。

この「若者たち」によって再評価された森山直太朗の「歌力」だけでなく、類まれなるソングライティングセンスが詰まった作品になっています。

また「若者たち」以外の作品は、今までと変わらず長年のパートナー御徒町凧との共作であり、日々の生活に隠れた些細な出来事や心情描写が、彼らにしかできない表現でふんだんに盛り込まれています。

さらにオリコンチャートでは最高25位、登場回数5回を記録し、その作品の精度の高さを表した作品となりました。

PV

そして、制作されたプロモーションビデオでは森山直太朗自身が旅人に扮して、森や山を巡ります。

山あり、谷ありの人生を表したような映像に若者の葛藤が重なるかのようです。

『若者たち2014』

元々は1966年に放送

また前述もしましたが、この楽曲は元々1966年に放送されたドラマ「若者たち」の主題歌として制作されたものです。

その元となるドラマの登場人物は、5人の兄弟がメインになっていて、それぞれを田中邦衛、橋本功、佐藤オリエ、山本圭、松山省二が演じています。

さらに内容は、幼くして両親を亡くし、貧しいながらも力を合わせて逞しく生活をしていく姿が描かれています。

戦後の日本における社会問題を如実に表現し、当時の若者をはじめ、幅広い層に支持されたドラマとなりました。

またドラマと合わせて、この楽曲も幅広く世間に知られることとなりました。

2014年に現代版として復活!

そして、このドラマ「若者たち」はフジテレビの開局55周年記念企画として、48年の時を経てリメイクされ「若者たち2014」として現代に蘇ったのです

このドラマは2014年7月9日から9月24日まで放送され、妻夫木聡が主演を務めました。

その内容としては、原作ドラマを基礎にしてはいますが、現代版として今の社会に焦点を当て、5人の兄弟に限定せず、その周りの関わる人たちとの青春群像劇を描いた内容になっています。

さらに第82回ザテレビジョンドラマアカデミー賞では妻夫木聡が主演男優賞総合2位、瑛太が助演男優賞総合3位に入賞しました。

また主題歌として、この森山直太朗の「若者たち」はドラマソング賞3位に入賞し、ドラマと主題歌の両方が支持を得たことが窺える結果となりました。

「若者たち」の歌詞を紐解く