この部分から、主人公が現実世界について、あまり興味を示していない様子が伝わってきます。

彼は何に対して飽き飽きとしてしまったのでしょうか。

社会なのか、仕事なのか、恋なのか。

いずれにせよ、人生の表側の部分に興味をなくしてしまったのでしょう。

淫らな生命を燃やしましょう

出典: Gang★/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治

命と書くのではなく「生命」と書いているところがポイントですね。

より概念的な印象を受けます。

単なる生き死にについて語っているのではなく、人生をひっくるめて表現しているようです。

きっと主人公は、人生の導火線に火をつけてしまったのでしょう。

壊れかけのマインドを歌う2番のサビ

愛で殺してロマンティックに
壊れるくらい抱きしめてGang★
ツメヲ タテテ キバヲ ムイテ ツキサシテ
このまま醒めないで ずっとバラバラ

出典: Gang★/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治

1番のサビと比べると、幾分かポップになってきました。

愛で殺してロマンティックに

出典: Gang★/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治

愛を道具のように捉えています。

さらに、愛が殺しの道具なので、マイナスイメージのものに感じられます。

主人公がもはや、愛を重んじていない証拠でしょう。

ただ、ロマンスを忘れていないところに、まだ人間性が残っているようです。

なんだかんだと言いながらも、独特の美学を捨てきれないのかもしれません。

ツメヲ タテテ キバヲ ムイテ ツキサシテ

出典: Gang★/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治

少なくとも周囲から見ると、獣のようになっていることは確かです。

この世界にずっと浸っていたい。

このまま、現実を見ないで生きていきたい。

それこそ、主人公の真の願望なのかもしれません。

Cメロからラストまでを解釈

過激な表現のCメロ

Sha ba da ba シバってみたり
Sha ba da ba ネジってみたり
Sha ba da ba サディスティックに
もっと!もっと!

出典: Gang★/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治

この部分も大人の遊びを表現していると考えられます。

同時に、主人公の心がそんな状態になっているとも捉えられるのではないでしょうか。

自分の心をサディスティックに扱って、それに憐憫を感じているのかもしれません。

自分を憐れみ、奇妙なカタルシスを得ている可能性もあります。

ラストのサビ前のBメロ

果てど交われど癒されぬ
憐れなこの身体を捧げます

出典: Gang★/作詞:福山雅治 作曲:福山雅治

この部分でやっと主人公の本音が出てきました。

彼は一連の流れの中で、救われてなどいなかったのです。

歌詞はここから1番と2番のサビを繰り返して終わります。

とても刺激的な内容でした。