平井大【Hero】歌詞を考察！一つの想いに秘められた力とは？"笑われるボク"でありたい理由に迫る

こちらのパートは全体的に、アドバイス的な歌詞が並んでいます。

いうなれば、「ヒーローになるにはどうすればいいのか」といったところでしょうか。

引用歌詞1行目にある「fate」とは、「運命」を意味する英単語です。

愛や憎しみ、運命さえも、同じものを持っている人はいないのでしょう。

引用歌詞の2行目と併せて考えると、そのように解釈できるかと思います。

本質的な部分がそもそも違うのだから、他と違ったからといって不安になる必要もないはずです。

隣と同じことをするのではなく、自分の道を真っ直ぐに進んでいけばいいのです。

これだという進みたい道があったとしても、進み方に迷うこともあるでしょう。

そんな時は、自分の心の声に耳を傾けてみるのも1つの方法ではないでしょうか。

想うままの方向へ進むのもいいことだとも、歌詞は語っています。

何が正しくて何が間違っているのかも、最終的には自分で決めることが重要なのでしょう。

自分の行く道なのですから、それもまた、自分次第ということなのです。

集団の中でぬくぬくとしていると、自分の決めたように進むことには不安を覚えるかもしれません。

しかしそれは同時に、あらゆるしがらみから解放されることも意味しているのです。

冒頭の歌詞が再び登場し、最初のサビを迎えます。

引用歌詞1行目と2行目では、信じることの大切さ、それが持つ力の大きさが歌われています。

そして3行目と4行目の歌詞によって、さらなる希望を感じられないでしょうか。

既に変化が生じてきているとあることで、前に進もうという気持ちが増すように思えます。

「キミはヒーローなんだ、キミ自身が思うヒーローなんだよ」

そう付け加えてあることで、自信も持てるのではないでしょうか。

世界を変える可能性が自分の中にあると分かっても、自分を見失うこともあるのでしょう。

「ボクって一体何なんだ？」

こちらの歌詞からは、そんな未だ迷いのある気持ちが溢れています。

「ボク」のヒーローになる決意は、まだまだ確固たるものとまではいかないようです。

どうしても周囲に流され、「自分」を貫く誰かをあざ笑ってしまいます。

しかし彼は、そんな自分をよしとできずにいるはずです。

引用歌詞2行目にある気持ちは、不甲斐ない自分に対してもであるでしょう。

あるいは、笑われても自分を保っていられる「誰か」に対しての、羨ましさであるとも考えれらます。

自分のできないことをやってのける誰かへの、悔しさということです。

しかも引用歌詞4行目のようなカッコいい台詞まで言われたら、ますますその思いは強くなりそうです。

周囲から外れたくないために、「ボク」は常に周りを気にしているのでしょう。

自分が周りと同じであることが分かれば、それで安心していたのだと思います。

誰にだって、そういう経験はあるのではないでしょうか。

そしてある時ふと、周囲と同じであることに満足している自分に疑問を持つ時がくるのでしょう。

そして「ボクって何だった？」と自問するも、中身がないことに気付いてしまうのです。

何も持っていない自分を知ることはきっと、心に少なからず衝撃を与えるはずです。

しかし、その衝撃を受けることがむしろ、新しい道を踏み出す一歩に繋がるのではないでしょうか。

信じることがそうであるように、自分というものに気付くこともまた、世界を変える始まりとなるのです。