平井大【Hero】歌詞を考察！一つの想いに秘められた力とは？"笑われるボク"でありたい理由に迫る

何も持ってない自分に衝撃を受けた「ボク」を、平井さんの歌声が優しく慰めてくれます。

何かを始めるのに遅すぎることはないとよくいいますが、それが本当であることを歌詞が伝えています。

「これから何かを始めるのだって、ちっとも遅くなんかないんだよ」

引用歌詞の1～4行目が、そのことを伝えてくれています。

特に1行目の「never」という英単語が、そのことを強調しているとも思います。

自分に関する気付きがあったのだから、今から新しく始めていこうというわけです。

世間一般でいわれていることに倣うことは、自分を周囲から浮かせないことにとても役立つでしょう。

しかしそれは単調で、つまらないものだったりすることも多いのではないでしょうか。

だったらはみ出し者になってしまっても、自分の信じる道を行く方がいいのかもしれません。

引用歌詞8行目は、そういうことを意味しているのでしょう。

誰かを笑ってモヤモヤを抱えるくらいなら、いっそ笑われる側に回ってしまおうということでしょう。

そしてそうするためにはやはり、茨の道であっても自分の道を行くのがいいと、この楽曲は示唆しています。

未来を変えるには、必ずしも大きな力が必要なわけではありません。

この楽曲で再三歌われているように、それこそ「信じる」ということから始まるくらいです。

大きな出来事は確かに、物事を劇的に変える力を持っているとは思います。

ただしそういうものでなくては、変化を生むことができないというわけでもないのです。

自分はできると信じたり、こういう風にしていきたいと願いことは、きっと些細なことでしょう。

しかしそういう小さなものであっても、世界を変える力を十分に持っているのです。

まだそれは仄かな光でしかなく、心の中でぼんやりと光るだけかもしれません。

それでもその光はいつか、途方もないことを成し遂げてくれるのでしょう。

楽曲もいよいよ、フィナーレに向かって盛り上がっていきます。

「ヒーローになって世界を変えたい」という気持ちが、熱く歌われているのが分かるかと思います。

それはおそらく、「ボク」の気持ちなのでしょう。

もしかしたら彼は、世界中のみんなを救うようなスーパーヒーローになるつもりはないのかもしれません。

引用歌詞1行目や2行目にあるように、「キミの」ヒーローでありたいのです。

世界を変えるほどの力は、そのヒーローにはないかもしれません。

それでも「キミ」にとってのヒーローであることは、彼にとって無意味ではないでしょう。

「キミ」を救う力を持つことはすなわち、彼にとって世界を救うことに等しいのかもしれません。

引用歌詞4行目で、「ボクたちはみんなヒーローなんだ」と平井さんは歌っています。

みんながみんな、誰かのヒーローになれる力を持っているのです。

そう信じることが、現実に世界を動かすきっかけとなってくれるのでしょう。

それこそが、この楽曲の中に繰り返し登場していた「一つの想い」なのだと思います。

個性を大切にすべきだと、多様性が叫ばれる世の中ではあります。

そんな理想とは裏腹に、変わり者はのけ者にされるのが現実ではないでしょうか。

現実なんかに負けないでヒーローになってみなよと、この楽曲が背中を押してくれる気がしました。

平井大さんの【Hero】を聴いて励まされ、前に進もうという想いを持てたらいいですね。

彼の楽曲には胸キュンのラブソングもありますが、心をリラックスさせる力を持つものが多いかと思います。

おすすめしたい楽曲は数えきれないほどありますが、そのうちから2曲をさらにプッシュしておきます。

【ALOHA】は、カレーのCMにも使われた夏らしい1曲です。

今回の楽曲同様、落ち込んでいる時に聴けば元気と笑顔をもらえる楽曲といえるでしょう。

【Dream】もまた、タイトルからして希望に溢れています。

グイグイと気持ちを上げてくれるのではなく、疲れた心を優しく包み込むような曲調が魅力です。

彼が得意とするウクレレの音にも、癒されること間違いなしでしょう。

どちらも、日々を過ごす中で擦り減った心に、じんわりと染み込む楽曲ばかりでおすすめです。