「〜したい」と繰り返されるサビ。

主人公の心の中は、相手との理想の関係で膨らんでいっているようです。

初めは気になって目で追っていただけなのに徐々にその想いが重なっていく主人公。

しかし、今では「その人と一緒にいたい」という願望1つしかありません。

心に嘘をつかず一途に1人の人を想う恋はとても素敵ですね。

恋のライバル

ぜんぶ知りたい 取られたくない
気づいたら頭のなか
あなたでいっぱい
どうしたらいいのかな わからない

出典: ウタコク/作詞:「今日、好きになりました。」製作委員, 野本かもめ, 嶋野裕介 作曲:DJ Mass, Shoko Mochiyama, etsuco

もっと一緒に時間を過ごして、好きな人にグッと近づきたいという恋心。

しかし、主人公の周りにはライバルになり得る人がたくさんいます。

同じクラスの子だったり、部活の子だったり、バイトの子だったり。

いつ誰が、主人公が恋をしている相手を好きになるかなんて分かりません。

なのでその人が他の人に取られたらどうしようという不安に、いてもたってもいられないようです。

そして、どうすれば自分に振り向いてもらえるのかをたくさん考えても答えを見つけることができない主人公。

考えれば考えるほど「好き」という思いが増していくだけ。

まさに“青春”を名乗る、とても甘酸っぱい恋です。

強まっていく想い

「誰にでも優しいあなた」に対する嫉妬心

みんなに優しいあなたなんて
嫌いなんだ
今何してるんだろとか
そんなことばっか気になってて

出典: ウタコク/作詞:「今日、好きになりました。」製作委員, 野本かもめ, 嶋野裕介 作曲:DJ Mass, Shoko Mochiyama, etsuco

きっと主人公は相手の優しさに惹かれているのでしょう。

でも、自分以外の人にも優しくするあなたを好きになることはできない。

自分にだけその優しさを向けてほしいという嫉妬心を表現しています。

それほど一途でまっすぐな想いを持たせてくれる「恋愛」は、素晴らしいものです。

そして、別々の場所にいてもその人のことばかりを考えてしまう。

会えない時こそさらに感情が強まっていくのは、本物の恋の証なのではないでしょうか。

もう悩んでなんかいられない

はじめてあんなことして
悩んでたのがちょっと 消えたりするくらい今
夢中になった

出典: ウタコク/作詞:「今日、好きになりました。」製作委員, 野本かもめ, 嶋野裕介 作曲:DJ Mass, Shoko Mochiyama, etsuco

主人公が抱えていた悩みとは何でしょうか。

それは、これまでの歌詞にあった「好きになることの恐怖」や「ライバルの存在」なのかもしれません。

今ではそれらの悩みが吹き飛ぶくらいに「好き」という感情が大きくなっているようです。

そしてもうこれ以上、不安や恐怖に邪魔をさせない

主人公のそんな強い想いが感じられます。

ついに決断をするのか・・・?

行き来する2つの感情

このままでいてもいいのかな
諦めたほうがいいのかな
考え過ぎちゃったとこも あったかもしれない

出典: ウタコク/作詞:「今日、好きになりました。」製作委員, 野本かもめ, 嶋野裕介 作曲:DJ Mass, Shoko Mochiyama, etsuco

まだ想いを伝えられずにとどまっている自分に、やるせなさを感じている主人公。

しかし同時に、「叶わない恋」なのかもしれないという諦めも生まれてきます。

この2つの感情が頭の中を行ったり来たりして、永遠に終わらないループになっていたのではないでしょうか。

ここで主人公はようやく気が付きます。

いくら頭で考えていても、まず行動をしなきゃ何も始まらないということに。

本人の中ではたくさんの葛藤がありますが、主人公と相手との関係に未だ変化は無いのです。 

止められない想い