楽曲「Angel」
35枚目のシングル
CHEMISTRYの楽曲「Angel」は2019年8月にリリースされたシングルに収録されています。
タイトルの「Angel」の意味は天使です。
柔らかい囁きのようにも聴こえるメロディーラインがCHEMISTRYらしい楽曲になっています。
優しいラブソングのように見える歌詞ですが、その裏にはとても強い後悔の気持ちが込められていました。
そして心地良い2人の声が醸し出す大人の雰囲気が楽曲の世界観をより際立たせているのです。
切なくも甘いハーモニーが心に響きます。
10年ぶりのドラマ主題歌
「Angel」は遠藤憲一さん主演の大人の土ドラ『それぞれの断崖』の主題歌に起用されました。
ある事件をきっかけに後悔や苦悩を繰り返すドラマの内容は楽曲「Angel」ともリンクしています。
自分の心とは裏腹にめまぐるしく変わっていく環境…。
現実を受け入れながらも葛藤している様子が分かる歌詞はとてもエモーショナルです。
時間を戻すことはできません。
だからこそ後悔をしないように過ごしたいと誰もが願います。
人間がそれを簡単にできてしまったらきっとこの楽曲は生まれていないでしょう。
「Angel」の歌詞をチェック
嘘はもうつかない
傷だらけだっていい(まやかしは続かない)
コンパスなんて捨てて(遠回りでかまわない)
出典: Angel/作詞:松尾潔 作曲:X-Change(和田昌哉,、MANABOON、上條頌)
序盤の2人の掛け合いがまるでお互いを尊重しているかのように柔らかく心に響きます。
どんなに取り繕っても、心の傷は知らない内にまわりに伝わってしまうのです。
自分が抱えているものを永遠に隠し通すことはできません。
それならいっそ打ち明けてしまった方が前に進むことができます。
マニュアル通りにいかなくても自分らしさを貫く…。
むしろマニュアルなんか捨ててがむしゃらに追いかけた方いいかもしれません。
一度失ったものを取り戻す為にはどんなに時間がかかってもいいのです。
強い心
Sunlight 照りつける日射しの強さも
My eyes この瞳までは焦がせない
出典: Angel/作詞:松尾潔 作曲:X-Change(和田昌哉,、MANABOON、上條頌)
暗闇から見る世界は刺激的で今はまだ眩しすぎるかもしれません。
それでも前をしっかり見ることができるのは、自分の決意が誰にも覆せないくらい強いからなのです。
この先の人生は一筋縄ではいきません。
眩しすぎて目を閉じてしまいたくなることもあるでしょう。
決して諦めることなく進む為には中途半端な気持ちではいられないことがよく分かります。
こんなにもしっかりと歩くことができるのはやはり経験している後悔があるからでしょう。
もう二度と同じことは繰り返せないからこそ強い決意が芽生えます。
人生をやり直せるかもしれない
Angel 守るべきものがある
それだけで人は強くなれる 本当さ
Angel 愛すべき者がいる
それだけが人をやさしくする 魔法のように
今なら まだ間に合う
出典: Angel/作詞:松尾潔 作曲:X-Change(和田昌哉,、MANABOON、上條頌)
ここでの「Angel」というのは自分自身をドン底から救ってくれた天使のような存在のことでしょう。
大切な人がそばにいてくれることのありがたさは失って初めて気づくこともあります。
その後悔の気持ちが自分の本当にやるべきことを教えてくれるのです。
気づいたときには遅いケースもある中、ここではまだ可能性があることを示唆しています。
それなら選択肢はただ1つ。
今度こそは見失わないように生きていくと決めたのです。
柔らかい気持ちになれるのは、大切な人と過ごす毎日が自分に不思議な力を与えてくれるからなのですね。
崩れた積み木をまた初めからコツコツと積み上げるように、信頼も積み上げていきます。
それがいつか大切な人に届いてくれるように今は進むしかありません。
長い人生の中で目指す場所があること自体幸せなのかもしれないですね。