波乱万丈の人生
心の中の葛藤
晴れの日ばかりじゃない(雨音は何を叫ぶ)
消したい記憶がある(取りもどしたい過去もある)
出典: Angel/作詞:松尾潔 作曲:X-Change(和田昌哉,、MANABOON、上條頌)
再びCHEMISTRYの2人の掛け合いが続く部分です。
先程は同調しながら歌っていたのですが、今度はお互いが反発し合っています。
これは心の葛藤を表現しているのではないでしょうか。
昔の自分の行動を悔やみ、あの頃こうしていれば…と嘆きます。
失うものがあれば新たに得るものもあるかもしれません。
しかし反対に得るものがあれば失うものもあるのです。
自らの行動一つで人生がガラッと変わってしまうことを改めて考えさせられました。
この部分はドラマの主人公の気持ちとリンクしています。
希望を見つけてはまた失望…その繰り返しがとても切ないです。
それでもまた立ち上がることができるのは目指す場所が決まっているからでしょう。
いいことばかりではない人生の厳しさを歌っているフレーズです。
本音はとても辛い
Moonlight 月あかりゆらゆら 真夜中
I cry ほんとの自分は泣いてる
出典: Angel/作詞:松尾潔 作曲:X-Change(和田昌哉,、MANABOON、上條頌)
どんなに人生が辛くても、踏ん張らなくてはいけないタイミングがあります。
今はまさにその瞬間!このチャンスを逃せばまた失うものがあるのです。
それを分かっているからこそ絶対に弱音は吐きません。
でも本心は…?
辛くないとどんなに言葉で言っても、それは自分の心についた嘘なのです。
涙を堪えて必死に日々を生きています。
過去の苦しみ、そして見えない明日が来る不安。
今すぐにでも終わりにしたいような日々でも、光を目指してひたすら歩き続けています。
辛い時期はどこまで進んでも暗闇です。
それでもいつか来る朝を待ち続けているのでしょう。
もしもあの頃に戻れるならば
Angel あの夜つないだ手は
ほどけてしまったけど ずっと思ってた
Angel きつく抱きしめてたら
今とはちがう人生(くらし)があった ふたりとも
悔やまなかった日はない
出典: Angel/作詞:松尾潔 作曲:X-Change(和田昌哉,、MANABOON、上條頌)
やむを得ない事情により大切な人と離れ離れになってしまったことが窺えるフレーズです。
あの頃は別れるという選択肢しか選べなかったけれど、今の自分なら迷わず離さなかったでしょう。
心の弱さは自信のなさから生まれます。
そのタイミングを少し間違えるだけで大切な人ともう二度と会えなくなってしまうのです。
本当は2人で幸せになっているはずだったあの頃の未来…。
違う形でもいいからもう一度取り戻したいと願います。
言えなかったセリフ
飲みこんできた言葉がある
通りすぎた景色たちと
並べてきた白い嘘
でも今 あなたにたどり着けたから
出典: Angel/作詞:松尾潔 作曲:X-Change(和田昌哉,、MANABOON、上條頌)
ずっと言いたかったセリフがありました。
本当は離れ離れにはなりたくなかったのです。
でもそれを言う資格は自分にはない…。
そう思って言わないまま去っていったのです。
自分の心に大きな穴をあけながらも黙っていた本音。
なりふり構わずに言ってしまえばよかったと後悔を続けてきました。
しかし最後のフレーズによって全てが報われます。
2人は回り道をしながらもまた出会うことができたのです。
ようやく光が見えたラストに心が温まりました。
「Angel」にはドラマの物語とも通じる葛藤が繰り返されています。
切ない中にも愛を感じる歌詞でした。
MVにもドラマの世界観
「Angel」のMVには遠藤憲一さんが登場します。
すれ違う愛を描いた映像が楽曲のイメージとマッチしていて、とても切ないです。
歌詞の中でも表現されていた"後悔"や"葛藤"がストーリーとなっていました。
YouTubeにはショートバージョンが公開されています。
ドラマとも少し違った愛憎劇を是非チェックしてみてください。