思い出だけが拠り所

そして 手は探る
あなたと居た町思い出せなくなる前に
声を聴かせて 笑顔を見せて 肌を伝えて

出典: のうぜんかつら/作詞:安藤裕子 作曲:安藤裕子、山本隆二

もうその人はこの世に居ないわけですから、声を聞くことも、顔を見ることも、触れることも叶いません。

人間は忘れていく生き物です。

その人がそこに居ないということは、その記憶も徐々に薄れていくということ。

そしてここで描かれるのは、その人との思い出を忘れたくないと、その温もりを求める姿。

もう触れることもできないことを思うと、この気持ちを前にして胸が締め付けられますね。

そして 赤い花空に舞う度に
あたしとつないだ手と手 道で揺らして
このまま二人続く と言って

出典: のうぜんかつら/作詞:安藤裕子 作曲:安藤裕子、山本隆二

「赤い花空に舞う」という描写は、主人公が「のうぜんかつらの唄」、すなわちその人との思い出を思い浮かべている様子を表すもの。

もう触れることも出来ないのなら、せめて思い出の中だけでもずっと一緒に居させてほしい。

思い出だけが、今の主人公の拠り所となっているのですね。

撫でて 優しく あの日のようにうまく微笑むから

出典: のうぜんかつら/作詞:安藤裕子 作曲:安藤裕子、山本隆二

今はもう居なくなってしまったその人ですが、思い出の中だけではいつもそばに居てくれます。

それなら自分も悲しんでばかりではなく、その人との思い出の中では笑って過ごしたいという主人公。

こういった想いは、亡くなった人にもきっと届くはずですね。

やはり想いの込められた楽曲は人の心に響く!

今回は安藤裕子の「のうぜんかつら」を紹介しました。

彼女の代表曲であるこの曲は、彼女のおばあさんのおじいさんへの愛が綴られた1曲。

音楽的にどうだという話もときには必要でしょう。

しかし想いの込められた楽曲というのは、やはり人の胸に響くのだなとこの曲からは感じさせられますね。

こんなアーティストもオススメ!

最後にこの曲が気に入ったという方にオススメのアーティストを紹介します。

今回はピアノと歌だけのシンプルなアレンジが話題になった1曲だったということで、今注目の弾き語りアーティストを紹介しておきましょう。

2018年10月にデビューしたばかりのshimamo。

彼女の楽曲も穏やかで優しい歌声に癒されますよ!

強い自分を演じ続ける主人公の気持ちに迫る!shimamoのメジャーデビュー作となるミニアルバム「shimamo」のリード曲「セツナdays」を紹介。失恋の切ない真意を解き明かしていきます。

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