FLOW 5周年記念シングル
「Answer」
FLOWの楽曲「Answer」は2007年8月にリリースされました。
ジャケットに採用されているイラストはボーカルのKOHSHIさんが描いたものです。
彼は自身のブランドを立ち上げており、デザイナーとしても活躍しています。
善と悪の象徴がハートマークを描いている印象的な絵。
この2つは正反対のように見えますが、実は心の中では同じことを考えているのです。
ジャケットに表現されたイラストが楽曲の歌詞とも繋がっているように感じました。
耳に残りやすいイントロから始まる楽曲は、強く心に訴えかけてくる内容です。
エモーショナルな雰囲気を醸し出しつつも、心にある愛はとても深くて情熱的に思えます。
FLOWはツインボーカルだからこそ、これらの感情を同時に表現できているのではないでしょうか。
収録アルバム
シングルとしてリリースされた「Answer」は、アルバム『アイル』にも収録されています。
こちらは2008年3月にリリースされたオリジナルアルバムです。
人気アニメ主題歌や様々なアーティストとのコラボ楽曲も収録されています。
是非こちらもチェックしてみてください。
初めてのドラマタイアップ
『探偵学園Q』のオープニング曲
FLOWは、アニメ『NARUTO -ナルト-』の主題歌を担当後、人気が急上昇しました。
それ以降数々のアニメ主題歌を手掛けているので、FLOW=アニメソングのイメージが強い方もいると思います。
しかし今回の楽曲「Answer」は、FLOW自身初のドラマタイアップ曲なのです。
2007年に連続ドラマとして放送されていた『探偵学園Q』のオープニング曲として採用されました。
『探偵学園Q』は『金田一少年の事件簿』の原作者による新たなミステリーとして話題になった作品です。
まだ幼さが残る神木隆之介さんが主演を務める本格的なミステリーには、毎回ドキドキさせられました。
「Answer」がドラマの世界観と融合すると、ミステリアスな雰囲気の楽曲に聴こえてきます。
軽快なメロディーと謎めいた歌詞は、探偵物のドラマにはピッタリの作品だと思いました。
「Answer」はFLOWがドラマのために書き下ろした楽曲です。
『探偵学園Q』を見たことがある人には、歌詞の内容とドラマがリンクしているようにも感じると思います。
でも、歌詞に込められた物語の真髄は聴けば聴くほど奥深いものになっているのです。
まるで迷路に迷いこんでしまうような不思議な楽曲「Answer」。
ここからは歌詞の意味を独自に解釈していきたいと思います。
「Answer」の歌詞の意味を徹底解釈
出会った時から気になる存在
視線外せずfreezing
あれ?摩訶不思議
全て見透かす様な
綺麗事はbleeding
信じてbelieve me
真実はどこ?
出典: Answer/作詞:Koushi Asakawa 作曲:TAKESHI ASAKAWA
目と目があった瞬間…つまり出会ってすぐにかなりの衝撃をうけています。
その衝撃とはいったい何なのか?
これはおそらく一目惚れに近いような感覚だと思います。
お互いすぐに仲良くなれるかと思いきや、相手にはどこかミステリアスさを感じます。
今まで出会ったことのないタイプだからこそ、どう接していけばいいのかが難しい…。
そんな焦りすらも向こうにはお見通しのような気がして、余計に恥ずかしさが増していきます。
こちらが探りながら関わっているうちは相手も心を見せることはありません。
時間をかけて自分をさらけ出していけば、自然とお互いに分かり合えてくるはずです。
誰にでも人に言えない秘密はあるかもしれない…。
いくら大切な人でも全てを話すことはためらってしまいます。
やはり信頼関係はすぐに築くことはできません。
『探偵学園Q』では、探偵学園に通う5人がたった1人選ばれる探偵の後継者の座を狙います。
仲間でありライバルでもある彼らの中には様々な秘密が隠されているのです。
それを打ち明け、信じてもらえて初めて信頼関係が生まれていきます。
「Answer」は、大切な人との愛にも通じるし、仲間との信頼関係にも通じる内容の歌詞です。
タイトルの「Answer」に込められた想いは、自分の問いかけに対してどんな答えを返してくれるのか?
そうやって相手を信じながら待つ様子が表現されているように感じました。
本心が分からない
仕掛けられた罠
灰のワンダーランド
抜け出す術も知らずに
そう愛してるから愛してるなら
心見せて
出典: Answer/作詞:Koushi Asakawa 作曲:TAKESHI ASAKAWA
お互いを理解しあうまでにはいろいろな壁があります。
時には嘘をついて騙されたりすることもあるかもしれません。
でも、どんなに裏切られてドン底に叩き落とされても相手を信じることは決して忘れないのです。
ここで自分が同じことをしてしまったら…向こうがこちらに心を開くことは二度とないでしょう。
実は打たれ弱いからこそ、嘘で自分を塗り固めてしまうのです。
それを知っているから絶対に裏切ることはできません。
信頼を与え続けなければ、扉を開くことは不可能なのです。
こちらの願いは、相手の本音を知ること!だったらおのずと何をするべきかが浮かび上がってきます。