ASCA『RESISTER』の歌詞をピックアップ!
今回ご紹介する曲はASCAの4thシングル『RESISTER』です。
リリースは2019年2月27日、同年1月13日に先行配信が開始されました。
女性らしい繊細な歌声と力強さが同居し、リスナーの心を震わせて止みません。
この曲はTVアニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション」のオープニング曲に採用されました。
「ソードアート・オンライン」の世界観を映し出す『RESISTER』
大人気ライトノベル「ソードアート・オンライン(以下SAO)」がTVアニメ化されたのは2012年7月。
VR(仮想現実)内ゲームからログアウトできなくなった主人公がゲームクリア=ログアウト=生き残りを賭けて戦う物語です。
という説明では全く足りないぐらい、非常に入り組んだ設定がなされています。
冒険だけでなく恋愛、死闘、別離の苦しみなど、VR内であってもリアル過ぎる人間模様が描かれているのが魅力。
その第3期「ソードアート・オンライン アリシゼーション」のオープニング曲第2弾が『RESISTER』です。
ASCAはインタービューで「リスナーの背中をそっと押すような曲」だと語っています。
様々な困難に立ち向かうSAOのキャラクターたち。
彼らのように大きな一歩を踏み出して欲しい、という願いが込められているのでしょう。
ASCAのコメント詳細は以下をご覧ください。
ASCA、新曲「RESISTER」が「ソードアート・オンライン アリシゼーション」新OPテーマに - Real Sound|リアルサウンド
ASCAが、「RESISTER」でTVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション』(TOKYO MXほか)2019年1月クールの新オープニングテーマを担当する。 「RESISTER」は、攻撃的で疾走感のあるギター&ストリングスサウンドとASCAの持つ感情を凝縮させた力強いボーカルが噛み合っ…
変わらないものを信じて前進する
行き詰まったときはどうしても視野が狭くなります。
そんなとき心の拠り所になるものが「プライド」です。
正しさとは何だろう
君の声が届かない場所では
誰も教えてくれなかった 歪んだルール
出典: RESISTER/作詞:ASCA, 重永亮介 作曲:重永亮介
人は生きていく中で「空気を読む力」を大なり小なり要求されます。
今どんなことが起きているのか誰かに説明してもらわずとも、雰囲気で感じ取る。
ときに「暗黙の了解」という言葉でも表現されます。
しかし暗黙の了解は、その場にいる人々の常識の範囲がある程度一致していなければ成り立ちません。
常識から逸脱した価値観をベースにして作られた規則を、暗黙の了解で読み取ることは不可能でしょう。
これまで主人公は、自分が立つ世界で何が正しくて何が間違っているのか、見失いかけていたようです。
そんなとき、「君」が正しさを教えてくれました。
幼い頃に強く願った
夢の在処を探す旅は始まったばかり
出典: RESISTER/作詞:ASCA, 重永亮介 作曲:重永亮介
このセクションで歌われる「夢」は、何かになりたい、何かの職に就きたいといった具体性はないのだと推測しました。
例えば、SAOの主人公・キリトは幼い頃に両親を亡くしています。
今の両親と血の繋がりがないことを知るまでの間、彼には何らかの夢があったのでしょう。
両親のように優しい大人になりたい。誰かを守る強い人になりたい。そんな漠然としたものだったのではないでしょうか。
実の両親を失った事実を知り、キリトは人を避けるようになり、ゲームの世界にのめり込んでいったのです。
きっとその頃は自分が抱いていた夢なんて忘れてしまっていたでしょう。
しかしゲーム内で「君」と出会い、「君」が指針を与えてくれたことで、夢を思い出したのかもしれません。
新たな気持ちで、幼い頃の思いを叶えようとしているのです。
リミッターは自分で変える!
嘆いた時間はもう要らない
限界の壁を今直ぐ壊して
出典: RESISTER/作詞:ASCA, 重永亮介 作曲:重永亮介
目の前に立ちはだかる困難に対して、これ以上何もできないのだと感じたとき。
自分の力の弱さ、運の悪さを呪うだけでは1mmだって先に進めません。
本当に先に進みたいと思っているのなら、何も生まない呪うだけの時間は無駄でしかないのです。
「何もできない」という判断は、何か行動を起こしてから下すもの。
自分で設定したリミッターの数値は、自分で変えてしまえばいいのです。