「BLEED」はどのCDに収録されている?

日本の大人気ロックユニットB'z」のボーカリスト、稲葉浩志

彼は現在B'zメンバーとしてだけではなく、ソロアーティストとしても精力的に音楽活動を展開中。

BLEED」は稲葉浩志名義での5つ目のシングル「羽」の3曲目に収録されています。

2006年にリリースされたこのCDにはアニメ、ゲーム、ドラマに使われている曲が収録!

どんな方面であっても曲を提供できる稲葉の視野や技術、センスの広さや深さがこれだけでも分かりますね。

「BLEED」は作詞、作曲ともに稲葉が担当しています。

「BLEED」ってどんな曲?

歌詞の解説を始める前に、この曲がどういった意図でつくられたかを知ると、より理解が深まることでしょう。

「BLEED」はSEGAの大人気ゲーム「龍が如く」シリーズの龍が如く 極」の主題歌用につくられました。

極道の世界に関わる人や街を描いたアクションゲームである「龍が如く」シリーズ。

圧倒的なスケールのシナリオに加え、個性的で男気溢れる数々の登場キャラクター。

多くのファンが魅了されているのも当然でしょう。

その主題歌担当として抜擢された稲葉。

「BLEED」もゲームに負けないドラマティックな仕上がりになっています。

B'zの稲葉さんならピッタリだ」と納得、満足されるファンも多いようです。

公式ショートトレイラーで絶賛の嵐

YouTubeの「龍が如くスタジオ 公式」チャンネルにて、このゲームのショートトレイラーが公開されています。

コメント欄に投稿されている、稲葉とゲームに対するたくさんの称賛は必見!

ゲームを知らない方は、こちらの動画をぜひご覧ください。

この映像に出てくる人や街、世界をイメージしてつくられた楽曲が「BLEED」なのです。

「BLEED」の歌詞の意味を考察!

大変お待たせいたしました。

それでは「BLEED」の歌詞の意味についての考察、解説を始めてまいります!

不器用な男の姿

痛いくらいによくわかっている
ほんの少し歪んだハート
それをあなたに知ってて欲しい
なんていうのは俺の甘え

出典: BLEED/作詞:稲葉浩志 作曲:稲葉浩志

たとえその者が、どれだけ強い男であったとしても。

たとえその者に、どれだけの富や名声や地位があったとしても。

彼らが人間であることに変わりはありません

人間の誰もが、多かれ少なかれ必ずもっている「承認欲求」。

他人に認められることで自らの存在意義を感じ、同時に生に対しての喜びを感じます。

今曲の主人公はちょっとキザな男で、すかしているように思われがち。

そんな彼も、心の中では自身をしっかりみてほしいという願いがあります。

ありのままの自分を受け入れてほしい」という承認欲求をもっているのです。

ですがそれは誰に対しても承認してほしいというわけではありません。

こんな尖った生き方だけれど、心の奥底では真摯にあなたを想っている…。

この事実を「言わずとも悟ってほしい」という、他人よがりなわがまま。

弱さを何気なくみせることができる、心を許す相手がいるということです。

仲間や愛する女性の存在が、この出だしにチラついています。

不器用な男が心の内で葛藤している姿が描かれていますね。

少年が如く心

自分のことを嗤ってみせるけど
謙遜でもなんでもない
諦めたふりして楽になりたいだけ
ほんとは誰にも負けたくない

出典: BLEED/作詞:稲葉浩志 作曲:稲葉浩志

「俺なんかまだまだだよ」

「あんな風に俺はなることができない」

映画ドラマなどで、他人と比べられたときに男が頻繁に用いるセリフです。

自分が未熟であることと、同時に比較対象の相手に敬意を払うことを示す言葉。

本曲の主人公は、この言葉の用い方のニュアンスが少し異なるようです。

他人と比べるのではなく、あくまでも自己研鑽に徹する

過去の自分と比べた上で、「まだまだだ」と自身に対して叱咤激励しています。

すなわち、どんな相手であろうと気にしない。

他人を巻き込んだ面倒な争いではなく、自らとの闘いに集中したいという意志表示です。

人間には必ず個性があり、他人の個性を真似すると違和感が生じてしまうことも…。

自分の個性を伸ばすには、自分としっかりと向き合う必要があります。

この歌詞の内容は、男が男として成長するためにとても重要な要素なのではないでしょうか。

素直に自分を見つめることができるその心の在り方は、まるで無垢な少年のようです。