「羽」ってどんな曲?

日本の大人気ロックユニットB'z」のボーカリスト稲葉浩志

彼は「B'z」だけでなくソロアーティストとしても活動をしております。

そんな稲葉が2016年、通算5作目のシングル「羽」をリリースしました。

あのアニメのオープニング曲としてつくられた!

稲葉浩志【羽】歌詞の意味を深追いする…!”羽”を広げて飛び立とう!別れの涙の向こうに見える世界とは?の画像

「羽」はアニメ「名探偵コナン」のオープニング曲としてつくられました。

爽快に事件を解決していく物語の始まりとして相応しい、アップテンポな曲に仕上がっています。

美しいシンセサイザーの音や、ところどころに挿入される心地良いギターサウンドも必聴!

YouTubeでMVが観れます!

現在、YouTubeの「B'z Official YouTube CHANNEL」にて「羽」のMVが公開中です。

MVでは羽ばたく鳥、駆け抜ける少女、熱く歌う稲葉が登場!

映像と曲の意図がマッチし、疾走感はより加速します。

視聴したことがない方は、この機会にぜひ一度ご覧になってください!

歌詞を解説!

大変長らくお待たせいたしました!

それでは「羽」の歌詞についての解説を始めてまいります。

「卒業」をテーマに書かれた言葉の意味を探っていきましょう。

冬から春へ、「静」から「動」へ

乾いた冷たい風
針のように Sting
シンとした空気の中
春が始まる

出典: 羽/作詞:稲葉浩志 作曲:稲葉浩志

日本といえば四季、四季といえば美しい春夏秋冬の繰り返し。

冬には北西の季節風が吹き、山を越えた地域には乾燥した強い北風が吹きつけます。

指先や耳などの末端器官からは急速に体温が奪われ、襲いかかる痛みすら感じる寒さ

稲葉はこの痛みに似た感覚を「Sting」と言い表しています。

「針などで刺す」という意味をもつ英単語「sting」からは、どこか(ハチ)の姿が連想できませんか?

冬が終わり、静かに春が訪れようとする予感を昆虫も感じていることでしょう。

誰かが言ったわけでもなく、一日の始まりを告げる「日の出」が如く、「四季」の始まりが告げられます。

冬眠や休眠などで生命活動を抑えていた生物たち。

これから気温が上昇していくとともに、活発に動き出していくことでしょう。

たった4行のこの歌詞でも、「静」から「動」へと世界が大きくシフトしていく様子が想像できます。

異世界へ大きく飛び込むために

飛び立つための羽
ほぼ生え揃い
まだ暗い空を見て
迷いを捨てる

出典: 羽/作詞:稲葉浩志 作曲:稲葉浩志

今いる地点から他の地点へ場所を移すための手段はあまりに多く、すべてを網羅できません。

植物であれば、風の流れに身を任せて種子を飛ばすことが可能なものもいることでしょう。

身体についた脚を使って、一歩ずつ着実に歩みを進める動物もいます。

では、もっとダイナミックに移動するための方法は何でしょうか。

それは、翼を広げ大空へ羽ばたいていくことです。

「さあ、あの彼方へどこまでも飛んで行ってやろう」

このような、どこか強い決意がこの歌詞から読み取ることができます。