MVの序盤で名刺交換をしているシーンがあります。

緑の上での名刺交換…普通ならば違和感しかありませんがこれは彼らの戦いの一つなのです。

サッカーだとハイタッチハンドシェイクのような存在でしょうか。

お互いを知り、相手に敬意を払う姿はサラリーマンもサッカー選手も同じです。

一見違うようで本質は似ているところが面白いですね。

売り上げ会議

ホイッスルとともにジャケットを脱いで休憩…かと思いきやホワイトボードを見つめるサラリーマン。

何やら作戦会議をしているようです。

これはサラリーマンでいうとお昼休み、そしてサッカーだとハーフタイムを表しているのでしょう。

しかし彼らには休む時間がほとんどないことがこの描写から分かると思います。

汗を拭き、水分を摂りながらも目線はホワイトボードの棒グラフを見つめているのです。

ハーフタイム中に監督の話を聞いている選手と同じですね。

お昼休みに外でご飯を食べつつ、片手に資料を持っているサラリーマンを時折見かけます。

日々時間に追われて勝負している彼らの様子がリアルに表現されている部分だと思いました。

トラブル対応

後半戦に突入すると忙しなく電話をする人やパソコンと睨めっこしている人が現れます。

これは仕事のトラブルや突然の案件などでバタバタ対応している様子なのでしょう。

寝転がって必死にパソコンを操作している人までいました。

サッカーでも試合中のトラブルはつきものです。

怪我もあるし、相手チームの選手とのトラブルもあるかもしれない…。

それらは事前に予測することができません。

そんな時に本領を発揮できるのが敏腕サラリーマンなのではないでしょうか。

一生懸命に目の前のことに取り組む姿は自然と応援したくなってしまいますね。

サポーターは家族

家族の支えがパパの活力

サッカー選手は応援してくれるサポーターがいるからこそ力を貰うことができます。

ではサラリーマンのサポーターはいるのでしょうか?

もちろんいます! 彼らのサポーターは愛する妻可愛い子供たちなのです。

映像でも家族がメッセージ入りの団扇や旗を振って応援している姿があります。

サポーターの支えがあるからこそ彼らはがむしゃらに戦うことができるのです。

毎日必死なパパの姿

スーツが泥だらけになりながらも戦うことを辞めないサラリーマン。

普段の仕事で泥だらけになることはないけれど、心は日々こんな感じなのでしょう。

転んでもぶつかっても必ず立ち上がる強さを見て、子供はきっと背中を追いたくなるはずです。

かっこいい旦那さん、かっこいいパパであり続けるために彼らは戦うのかもしれません。

クライマックスはオールキャストで"ダレ・ダレ"

MVのラストは戦うサラリーマンもその家族もみんなが笑顔で"ダレ・ダレ"と歌っています。

その姿を言葉にするとしたら"平和"ではないでしょうか。

戦う日々からの解放、何気ない休日を切り取ったような映像にほっこりしてしまいました。

タオルを回しながらノリノリで踊る姿は、さっきまでの殺伐とした雰囲気のカケラもありません。

パパの姿に戻った日曜日のサラリーマンですが、また月曜日から戦いの日々が始まるのです。

この楽曲はサッカーの応援ソングでありながらも日常を生きる全ての人に共通する作品になっていました。

背中を押して貰いたい人は是非映像とともに「Dale Dale!」を聴いて、テンションを上げてください。

最後に

スカパラ【Dale Dale! ~ダレ・ダレ!~ feat.チバユウスケ】MV解説!この人達はダレ?の画像

いかがでしたか?

スカパラとチバユウスケの18年ぶりのコラボレーション楽曲「Dale Dale!」のMVを解説してきました。

渋いロックに定評のあるチバユウスケですが、こういうラフな雰囲気もとても素敵だと思います。

スカパラサウンドが繰り広げる爽やかなイメージもサッカーの応援ソングにぴったりでした。

辛いときやもう一踏ん張りしなければいけないときにはこの楽曲から勇気を貰いたいですね。

スカパラとチバユウスケの初めてのコラボレーションは2001年にリリースされた「カナリヤ鳴く空」です。

当時はインストゥルメンタル中心だったスカパラが初めてゲストボーカルを招いた3部作の第2段になります。

スカパラは近年、様々なゲストボーカルを招いてバラエティ豊かな楽曲を世に生み出してきました。

その元祖ともいえる「カナリヤ鳴く空」は「Dale Dale!」とはまた違ったイメージの楽曲です。

それでも男の戦いや生き様という意味で考えると両者は似ているかもしれません。