【坂口有望/musician】MV解説！かわいいだけじゃない！ガールズバンドのパワーを感じよう♪

一瞬、バンド・サウンドが静まり返り、アコースティック・ギターのコード・ストロークが響きます。

エレキ・ギター同様、4フレットにカポ（ギターのネックに取り付ける小さな機材）。

暗闇に置いてゆかれて泣きそうな境遇にある人を勇気づけます。

明日は自分で切り拓いてゆけるという確信が坂口有望にあるのです。

それは彼女自身が初めてデビューしたときから今まで努力を重ねて作品ごとに新境地を開拓した証。

今作「musician」ではエレキ・ギターをかき鳴らし、前作のシングル曲「青春」とは別の顔を魅せてくれます。

「青春」が高校・卒業ソングだとしたら、「musician」は大学・音楽サークルの新入生歓迎シーズンの歌のよう。

再びエレクトリック・サウンドに戻るとバンドは一直線に最高潮へと向かいます。

つじかほが凄腕のサポート・ギタリストであることを再確認。

「このバンドだったら何だってできる！」

坂口有望の外連味のない明るい表情が観ている私たちにとっても嬉しいものです。

音楽というものを信じ切ったメンバーでのこのラインの演奏シーン。

歌い終わって顔を見合わせて、最後の一音を「ジャーン」と響かせるメンバーたちの姿。

ガールズバンドの醍醐味を一番強く噛み締めているのは路上で一人きりで歌っていたこともある坂口有望です。

彼女自身がこの歌に照らされて救われているのかもしれません。

この歌のための即席のガールズバンドかもしれないのですが、もっともっと彼女たちの未来が観たいです。

ぜひともこのままパーマネントなバンドになることを願います。

坂口有望。

彼女の進化・深化を同時代的な視線で追うことができる私たちは幸せです。

天真爛漫、直情でロックを響かせた「musician」は彼女にとってエポック・メイキングな作品になりました。

この曲のタイトル「musician」が導き出す様々なイメージをMVで的確に表現しているのも素晴らしいです。

音楽は人を救うチカラがあり、そして自分はその音楽に携わることができている。

坂口有望の人生は充足しています。

充足している人こそが困っている人や悩んでいる人たちにチカラを分け与える義務があるはずなのです。

「musician」の歌詞を読むと彼女がそうした社会的責任をよく自覚していると感じられます。

ガールズバンドという青春期に映える編成でMVを撮った意義もよく分かる内容。

ルックスに恵まれたメンバーですが、可愛いだけではない「musician」の風格と迫力を感じます。

私たちも音楽を信じてきたおかげで彼女たちに出会えたのですから幸せです。

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

OTOKAKEには坂口有望の関連記事がいっぱいあります。

中でも今作「musician」の僅か2ヶ月に発表された配信シングル「青春」の記事をご覧ください。

坂口有望の原点であるフォーキーなサウンド。

高校を卒業するカップルの物語。

聴きどころが満載です。