坂口有望「紺色の主張」
中学3年生の時に制作した熱い主張がこもった楽曲
2001年生まれの若きシンガーソングライター、坂口有望さん。
豊かで鋭利な感性溢れる曲「紺色の主張」は、彼女が中学3年生の時に作った楽曲です。
制作のきっかけは学校で先生に怒られた時に、責任を押し付け合うのを見て感じた怒りだそう。
やるせなくて孤独を感じる、そんな思いが綴られた歌詞に自分の思いを重ねる方も多いのではないでしょうか。
リリックビデオの女子高生のイラストはイラストレーターの北村みなみさんの書き下ろしです。
ぜひこちらもあわせてご覧になってみてください。
紺色のイメージとは?
今回の歌のタイトルに含まれている「紺色」のイメージとして、1つが制服の色です。
学校のクラスで起こった出来事を題材としているので、10代を象徴するような制服の色が浮かびます。
また、冒頭の歌詞にあるように天気がすぐれない時の空模様も紺色のイメージに合いますね。
他の紺色から連想されるイメージは、鎮静、品格、緊張感、抑制など。
学生生活の規律の中で感じる複雑なもやもやとしたくすんだ思いがこの歌では表現されているのかもしれません。
教室に残る傷ついた空気
放課後のにおい 空が泣いてる
教室の窓が 憂鬱な顔で笑う
出典: 紺色の主張/作詞:坂口有望 作曲:坂口有望
場面は放課後の教室です。
空や教室の窓を人のように例えて情景が描写されています。
空が泣くように雨を降らせていて、窓にはスマイルの落書きでしょうか。
結露に落書きしたスマイルから雫が垂れて憂鬱な様相なのかもしれません。
責任の押し付け合い
わたしじゃない わたしのせいじゃない
誰でもない 誰かのせい
出典: 紺色の主張/作詞:坂口有望 作曲:坂口有望
考えていることは先生に怒られた時の事です。
クラスの1人1人が自分のせいではないと思っています。
誰かわからないけれど、誰かのせいでそうなった。
誰を責める訳でもないけれど、自分のせいだとは思えません。
人との繋がりの中で感じる孤独
優しさむき出しの商店街でひとり残されたような
鏡のなかのきみに嫌われるような
暗い黒い真夜中の道でひとり残されたような
鏡のなかのきみに笑われるような
出典: 紺色の主張/作詞:坂口有望 作曲:坂口有望