どこまでもまっすぐに進んで
同じ所をぐるぐる廻って
出典: ワダツミの木/作詞:上田現 作曲:上田現
まっすぐに進んでいると思いきや、実はぐるぐると廻っているだけで気づいたらまたスタートに戻っている……
人生ではそんな時もありますよね。
でも結局前に進むしかないのです。
星もない暗闇で
さまよう二人がうたう歌
波よ、もし、聞こえるなら
少し、今声をひそめて
出典: ワダツミの木/作詞:上田現 作曲:上田現
遠くにいる恋人に自分の声が届いてほしいという願いが伝わってきますね。
波の音すらもどかしく感じるほど、二人の距離はどんどん離れていきます。
愛する人を待つ、心の叫びのように聞こえますね。
私の足が海の底を捉えて
砂にふれたころ
長い髪は枝となって
やがて大きな花をつけました
出典: ワダツミの木/作詞:上田現 作曲:上田現
ここにいるよ、あなたが迷わぬように
ここにいるよ、あなたが探さぬよう
出典: ワダツミの木/作詞:上田現 作曲:上田現
大きな木があれば、迷ったとしても目印になりますよね。
愛する人が帰ってきたときに、わたしがどこにいるかすぐ分かるように……
根を張る木に咲く花のように、すぐに見つかる場所に居続けます。
この歌詞には愛する人を待つ気持ちがこれでもかというくらい込められているように感じました。
ちなみに「ワダツミ」というのは神話に登場する「海の神」のことです。
なので「ワダツミの木」というのは存在しないもの、つまり造語でした。
しかし、2004年に発見された新種のクサミズキがなんと「ワダツミノキ」と名付けられたのです!
このクサミズキが奄美大島特有のものだったのと、元ちとせさんが奄美大島出身だったことから命名されました。
発売当時は存在しなかった架空の「ワダツミの木」が今では実在しているなんて、とても神秘的ですよね。
カラオケで歌いたい
奄美大島特有の歌唱法
元ちとせさんは奄美大島の島唄特有の「グイン」という歌唱方法を用いています。
こぶしや裏声をうまく使っていて、楽曲を聴いただけで元ちとせさんだと分かるくらい特徴的です。
わたしも「ワダツミの木」を初めて聴いた時の衝撃は今でも覚えています。
何度かカラオケでモノマネしてみたものの、元ちとせさんのような繊細で深みのある歌声は出ませんでした。
この「グイン」の発声法はどのようにして練習したらいいのでしょうか?
「ワダツミの木」をカラオケで歌うコツ
「ワダツミの木」をカラオケで歌うにはやはり「グイン」ができるかどうか?が課題ですよね。
奄美大島の島唄では、裏声が使われています。
他の民謡ではあまり裏声を使うことはないそうなので、これは奄美大島の島唄特有の技法です。
この裏声にビブラートやこぶしをきかせるような感覚で練習してみると少し歌声が似てきますよ!
元ちとせさんも中孝介さんもかなり練習に練習を重ねて、この「グイン」をマスターしています。
最初はモノマネからでいいので、歌声をよく聴いて発声練習していきましょう。
最後に
いかがでしたか?
今回は元ちとせさんのメジャーデビューシングル「ワダツミの木」についてご紹介していきました。
歌詞の切ない想いが、元ちとせさんの歌声から伝わってくる楽曲です。
独特の歌声を真似してカラオケで歌ってみるのもいいですね。
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