女の子の気持ちに寄り添う、平成生まれのスター・西野カナ

いまや国民的スターである西野カナさん。その特徴は何と言っても、女の子の等身大の気持ち歌詞にしているところです。

「あの人はいま何をしているのだろう」、「わたしのことをどう思っているのだろうか」。そんな、恋をした女の子なら誰もが感じたことのある、胸がしめつけられるような思いを、まっすぐに歌詞にしてくれています。

来年でデビュー10周年となる西野カナさんがいままでに出したアルバムは、ベストアルバム4枚を含めると10枚にもなります。

そこで、西野カナさんが出してきたアルバムを振り返りつつ、いままでの10年の足跡を追い、心を癒やしてくれる曲を取り上げてみました。

記念すべき1stアルバム「LOVE one.」

2008年にデビューした西野カナさんの初めてのアルバムが、2009年リリースの「LOVE one.」。

このアルバムでまず聴きたいのは、記念すべきデビューシングルの「I」です。

デビューシングル「I」の魅力とは?

I don’t wanna know 埋め尽くしてよ
I don’t wanna know キミのすべて
I don’t wanna know 代わりなどいないでしょ?

出典: https://twitter.com/KANA_TO_LOVER/status/912927151728484352

英語の歌詞を使いリズムを整えながら、恋する相手を思う気持ちを歌っています。初期の西野カナさんのスタイルがつまっている曲でしょう。

また、5thシングルでもある「遠くても feat.WISE」は、着うたダウンロード数が伸び、着うたプラチナに認定されてもいる曲。

この他にも「君に会いたくなるから」はオリコンチャートで自身過去最高の7位にランクインした曲で、初期の西野カナさんの、ヒップホップに影響された音楽が収録された作品となっています。

西野カナのアルバム一覧が知りたい!日本レコード大賞認定曲の着うたとは?の画像

代表作と言える2ndアルバム「to LOVE」

その後2010年にリリースされたのが、2ndアルバム「to LOVE」。このアルバムには、西野カナさんの名を日本中に知らしめた代表曲が数多く収録されています。

「もっと…」、「Dear…/MAYBE」、「Best Friend」、「会いたくて 会いたくて」など、着うたプラチナ以上に認定されているシングルの曲が4曲も収録されています。

その中でも有名と言えるのは、まずは「Best Friend」。この曲はタイトルの通り親友への感謝の気持ちを歌った曲ですが、その親友は聴く人によって女の子にも男の子にも取れる、という点が素敵です。

自分に何かがあればいつでも相談に乗ってくれる親友の女の子を想定することもできるし、かつて恋人だったけれどもうまくはいかなくて、そのあと親友になっていった人のことを歌っているようにも聴こえます。

もしくは、「これからも親友でいてください」という別れた恋人に対する気持ちを歌っているようにも聴けます。

西野カナさんの歌詞には、どんな状況にいるどんな人にでも、自分の思いを当てはめることができる普遍性があり、それが魅力となっています。

そんな西野カナさんの魅力が最も世に広まったきっかけになったのが、「会いたくて 会いたくて」でしょう。

名曲「会いたくて 会いたくて」の入ったアルバム

会いたくて 会いたくて 震える

出典: https://twitter.com/kana_kashi2017/status/912998077350289409

という歌詞は、シンプルなのにも関わらず、いまの時代を生きる人の思いが表されていて大流行しました。

「西野カナと言えば、まずはこのアルバム」と言える、代表的なアルバムが本作です。

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3rdアルバム「Thank you, LOVE」

続いて2011年にリリースされたのが、3rdアルバム「Thank you, LOVE」。

本アルバムには、「If」、「君って」、「Distance」、「Esperanza」の4曲のシングル曲が収録されています。

この4曲ともが、着うたダウンロードランキングで1位を記録しており、西野カナさんの地位を不動のものとしました。

その中でもここで取り上げたいのは、「君って」、「Esperanza」の2曲。

「君って」は、いつも一緒にいる相手へ、心の奥で思っているような、普段は口にできないことばを歌にした曲です。

まっすぐな愛のことばであるのに、曲調は切なくどこか悲しげです。愛しているのにも関わらずうまくいかなかったり、なぜだか悲しくなったりすることも、きっとあると思います。

悲しい気持ちなんだけれども、強くあろうとすることばで愛そうとする、そんな気持ちが曲に宿っています。

そんな「君って」と対照的とも言えるのが、「Esperanza」です。

曲調はスペインのフラメンコのような情熱的なリズムと音が使われていて、その歌詞も情熱的に恋することを歌っている曲。「君って」の切ない愛の風景とは全く違う世界があります。

しかしこの2曲には共通点もあります。それは、「あの人にこちらを向いてほしい」というような、相手を思い焦がれる気持ちです。

これは西野カナさんの曲における全体的なテーマとも言えるかもしれません。「会いたい」ということばに代表されるような、切なさがこれらの曲にも表現されています。

オリコンチャートでも最高ランキング1位を取ったこのアルバムでは、前作から比べてより進化した西野カナさんが見られるでしょう。

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4thアルバム「LOVE Place」

4thアルバム「LOVE Place」では、家族との絆や友達との絆を含めた、より大きな「LOVE」がテーマとなっている作品です。

シングルとしては、「たとえ どんなに…」、「SAKURA, I love you?」、「私たち」、「GO FOR IT!!」の4曲が収録されています。

ここでは、アルバム曲の「Be Strong」を取り上げます。

「強くなる」ことへの背中を押してくれる曲