それは幸せの色だったのかも

嵐【Blue】歌詞の意味を解説!ブルーが滲んだ理由は?忘れられない思い出が描く切なさを紐解くの画像

タイトルの色が示すもの。僕も君も好きな色なのかもしれません。

その色が僕の心に溶け込んできたのに…。

あの日ふと浮かんだこと

淡いブルーのスカートが 夕陽の丘にたなびく
ぼんやりと考えてみた 永遠ってこんなもんかなぁ

出典: Blue/作詞:Kosuke Morimoto 作曲:Kosuke Morimoto

タイトルの色は「スカート」の色。

デートのファッションに今日は青いスカートを選んだようですね。

そして風が吹くと優し気に揺れる様子を眺めていたのでしょう。

2人で過ごして迎えた「夕暮れ」は楽しかった1日を思い出す時間帯。

風と夕焼けの中でこの時間がズッと続くことがふと頭に浮かんだようです。

それはこの歌の主人公と君がいつまでも一緒にいることを指してるのでしょう。

強い願いという訳ではなく緩いつながりでいるのが幸せと感じたのかもしれません。

君が見ていた景色は

嵐【Blue】歌詞の意味を解説!ブルーが滲んだ理由は?忘れられない思い出が描く切なさを紐解くの画像

「恋はいつか終わるよ」と 遠い目で君がつぶやく
聞こえないフリをしてたの 気付いてくれたかなぁ

出典: Blue/作詞:Kosuke Morimoto 作曲:Kosuke Morimoto

青いスカートを選んだ君の口から出た言葉。

それは僕にとって予想外のものだったのでしょう。

口にした君が恋の相手であった僕をもう見ていないようです。

君が見ているのは僕の後ろに広がる景色。

立っている丘の上からは夕陽が沈む様子が見えているのでしょう。

楽しかったはずのデートも終わります。

心弾む1日が終わるように恋も終わってしまう。

そんな風に考える君はリアリストな性格なのかもしれません。

先に出てきた歌詞から僕は少しふんわりと物事を考えるタイプと想像できます。

だから君から告げられた「いずれ終わるでしょう…」を右から左に流したのでしょう。

しっかり者の君がそれを分かってくれたかどうかは不明です。

僕の中ではまだ恋が続いていることを思わせる歌詞が切ないですね。

青く揺れる風の中で感じた終わらない愛は、僕の心だけに残っています。

あれからの年月は

何度目かの桜の花びらがゆらり風に舞った
時が経っても変わらない想いがここにある

出典: Blue/作詞:Kosuke Morimoto 作曲:Kosuke Morimoto

歌詞は時間も場面も変わります。

青いスカートは思い出の中の一場面となってしまったようです。

あの日君に告げられた通りに2人の関係も終わってしまったのでしょう。

それから経った時間は決して短いものではありません。

あれから桜並木を独りで歩くのが幾度目なのか。

数えてしまえば余計に君への思いが募るのでしょう。散り始めた桜が心を揺らします。

心を通り過ぎた「風」は、あの日君のスカートを揺らした風と同じです。

風景は優し気に心に残っています。それ故に僕の中から消えることが無いのでしょう。

繰り返すのはもうできないから

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オシャレをした君とデートしたこと。あの時心に浮かんだ2人の未来

もう今は何1つここにはありません。

望んでもどうしようもないこと。残されたのはただそれだけのようです。

何処を歩いているのかも…

逢いたくて逢いたくて
夢で君を抱きしめてみる
追いかけて追いかけて
深い迷路をさまよってる

出典: Blue/作詞:Kosuke Morimoto 作曲:Kosuke Morimoto

君の顔を見たい、声が聞きたい。

そしてできるならデートをしたあの日にもう1度戻りたい。

望んでも無理なことで心が占領されてしまいます。

強い願いが通じたのでしょうか「夢」の中で君と巡り会うことができたようです。

僕の前に表れた君に思わず手を差し伸べます。2度と君を離さないために強く握った手。

残念ながらそれは夢の中なので、幻でしかないのでしょう。

でも幻と分かっていても僕は君を追い求めます。

落ち込んだ心は深みにはまったように沈んだままだけれど…。

君がいる場所までの道順が分からない。それでも君を一途に追いかけたいのでしょう。