叶っても叶わなくても最上級の恋

あなたへの恋は最上級 世界で一つの最上級
言葉に込めても込めても足りない想い

出典: 最上級/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平

世界が変わってしまうほどの恋をした僕。

恋が成就したのかどうかは、この時点では分かりません。

おそらく、どちらでも構わないのでしょう。

自分の中に芽生えた恋心は、相手の想いとは無関係なのです。

「最上級」とは一番上のこと。それ以上はないカウンターストップの状態です。

終わってしまった過去の恋も、最中は幸せだったはずですが、それをも凌駕する恋。

好きな気持ちが膨らみすぎて、それを言葉に乗せて放っても追いつきません。

想いの全てを言葉として届けるためには、一体どれほどの時間がかかるのでしょうか。

泣きたいくらいに思っている
泣きたいくらいに恋している
届け 届け

出典: 最上級/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平

僕は今、恋をしている真っ最中。相手に振られたわけではありません。

それなのに「泣きたい」とはどういうことなのでしょうか。

恋心をあなたに伝えたいのに、言葉では追いつかず、胸は苦しくなる一方。

過去を塗り替えてしまうような恋は初めてのことです。

こんなにも膨れ上がった想いを、どうすれば伝えられるのか分かりません。何が正しいのかも分かりません。

どうにもならなくて、でもどうにかしたくて混乱し、泣いてしまいそうなのでしょう。

自分を変えてしまう恋心

恋は盲目、という言葉があります。

しかし僕はしっかり目を見開き、あなたが奪われてしまわないように必死です。

「いい人」が不利な恋

あなたがよそ見をする度 目線の先追いかけては
こっち向いてよって 何度も

出典: 上級/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平

あなたが今、どこを見ているのか、誰を見ているのか。

僕の恋愛が成就していないのであれば、僕以外に目が向けられていても当然です。

もし恋人同士だとしても、僕が想いをしっかり伝えられなければよそ見されてしまうでしょう。

あなたが僕以外の何かを見ていることに気づくと、僕は居ても立ってもいられずに視線の行き先を確認します。

冷静になれば「僕より優先されても仕方ないな」と思えるものかもしれません。

しかし泣きたいほどの恋に落ちている僕は、対象が何であっても「そっちより僕を向いてよ」と思ってしまうのです。

触れたい 見つめて 塞ぎたい 本音が優しさ飛び越え
繋ぎ止めたくて 仕方ない

出典: 最上級/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平

恋した相手に触れたいと思うのは、自然なことです。

ずっと見つめていたいと思うのも、よくあることです。

しかし、盲目的に恋をしている僕には、恋心からではない「見つめる理由」があります。

よそ見してしまう相手の視線を、自分の存在で塞ぐためです。

とても強引で、どこか暴力的にさえ感じてしまう願望。

そうまでしても、あなたの興味を自分自身に繋いでおきたいのです。

あなたを思う気持ちが最上級

あなたの事になるともう いい人でなんていられない

出典: 最上級/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平

この一文で、僕の恋心がどれほどのものなのか的確に表しています。

僕は日頃、穏やかで「いい人」と呼ばれる部類の人なのでしょう。

何をするにも相手を優先し、自分は最後尾でいいと思っている人です。

しかし、恋をして初めて知ったのが「一番になりたい」という願望です。

日常生活で一番になりたいのではありません。

あなたに関わる全てのことで、他人を差し置いてまで一番になりたいのでしょう。

ある意味、僕自身が「最上級」でいたいのだと言えます。

一番大切なあなた

僕にはあなたが最上級 世界で一人の最上級
誰にも譲れない 渡さない 離さない 絶対

出典: 最上級/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平

あなたへの恋心が最上級だと歌っていましたが、ここでは「あなた」自身が最上級だと歌います。

今まで出会ってきた沢山の人々の中で、誰よりも一番上に位置しているのがあなたです。

一番上なので、隣に並ぶ人はいません。たった一人、一番上にいます。

ここで言う「一番上」「最上級」とは、「一番大切」という意味で受け取りました。

世界にたったひとつしかない貴重な宝石のような存在なのです。

「いい人」でいたら、誰かに奪われてしまうかもしれません。

そのため、僕は「あなた」を取り巻く関係の中で「いい人」でいようとは思っていません。

とにかくあなたが大切で、誰かが泣いて懇願したとしても絶対に手離しません。