【光の破片/高橋優】歌詞を解説！人間をビーズに例えた歌詞が面白い！「orange」の世界観にもマッチ

2番の歌詞は、「orange」の翔と菜穂そのもの。

まず描かれるのは、翔が抱いている不安や寂しさ。

そうしたものを友人たちに見せないように抱え込んでしまう翔の姿が歌詞から伝わってきます。

翔が強がっている様子に気づきながらも、なかなか入り込んでいけない菜穂。

しかし菜穂はずっと翔の横顔を見守っています。

高校生の菜穂も、未来の菜穂も、翔のことをとても大切に想っているのです。

なかなか素直になれない2人の距離感や気持ちが表現された歌詞ではないでしょうか。

青春時代を振り返ると、夕暮れの景色を思い出しませんか？

2番のサビでは、そんな夕暮れの思い出が描かれます。

「オレンジ色の空」は夕陽が輝く空のこと。

放課後の時間や、学校からの帰り道。大きさの違う「影法師」が地面で揺れています。

その数ははっきりとは描かれていません。

2つかもしれませんし、もっと多いかもしれません。

「orange」の世界観を考えると、想像するのは6つの「影法師」。

菜穂や翔をはじめとする友人たちが他愛もない会話をしながら帰っているのでしょう。

翔のために何かしたい、何か言葉をかけてあげたい。

みんなはそう思っているのに、本当に言葉にすることはできません。

もし傷つけてしまったらどうしよう。もし距離が離れてしまったらどうしよう。

そんな不安な気持ちを誰もが抱えているのです。

結局何もできないまま、時間は流れていきます。

青春時代ならではの美しい時間とその奥にある葛藤が伝わってくるようですね。

欠けていたり、ヒビ割れたりしている「歪な欠片」。

尖っている部分もあって傷つけたりこすれ合ったりすることもあるでしょう。

それでもみんながつながることで「万華鏡」のように見えてくる景色があると、歌詞では表現しています。

その景色は、決して1人では見ることができません。

バラバラな欠片、つまり「ビーズ」たちが集まることで、別の景色が見えてくるのです。

キラキラとした光が伝わってくる歌詞に、涙があふれそうになります。

楽しい思い出も、けんかした思い出も今では「宝物」になっています。

「かき集めたビーズ」とは、友人や、友人たちとの記憶のことでしょう。

これまで得た「ビーズ」で、これからどんな形をつくっていくのか。

未来への希望を思わせる歌詞です。

「光の破片」はこのあと1番と2番のサビをくり返します。

「色褪せない」という言葉から、これからも友情は続いていくという確信を持てるはず。

「orange」でも、翔を救うために友人たちが奔走していく姿が描かれていました。

「翔のいる未来」で菜穂たちが笑いあっている景色が、「光の破片」を聴いていると頭に浮かんできます。

「光の破片」が「orange」の世界観にマッチしているからこそ、こうした景色がイメージできるのでしょう。

テレビアニメ「orange」のオープニングテーマである、高橋優さんの「光の破片」。

さまざまな色や形の「ビーズ」たちが編んでいく景色は、キラキラとしていて希望に満ちていました。

「orange」の世界観にもぴったりな「光の破片」、ぜひ歌詞に注目して聴いてみてください！

「光の破片」のように、高橋優さんの曲はどれも世界観が目に浮かんできます。

アニメのエンディングテーマとなったこちらの曲もおすすめなので、チェックしてみてくださいね！