ここからは『アンダー』の歌詞解説をしていきます。
『アンダー』の主人公はいうまでもなくアンダーメンバーたち。
とはいってもシングル曲が発売される時点でアンダーメンバーの構成も変わります。
ということは、アンダーメンバーとは「アンダー経験があるメンバーたち」ということですね。
それを踏まえて歌詞を解説します。
まずはAメロ。
「私」というのはアンダーメンバーのこと。
では「みんな」というのはいったい誰のことなのでしょうか?
ここもいうまでもありません。
「みんな」というのは、「乃木坂46を応援してくれている人々」のことですね。
歌詞の4行目をご覧ください。
アンダーメンバーからファンへの真摯なメッセージがそこにはあります。
Bメロ
誰かに (誰かに) 聞かれた
あなたの人生はどこにあるの?
当たっていない スポットライト
出典: アンダー/作詞:秋元康 作曲:白土亨
Bメロの歌詞は辛辣(しんらつ)です。
2行目の歌詞をご覧ください。
他人からこんなことを言われたら、さぞかし言われた人は気落ちすることでしょう。
そして3行目の歌詞。
アンダーメンバーとしてのリアルな情景が描かれていますね。
さて、Bメロの歌詞が辛辣なのには理由があります。
それは、サビの歌詞を引き立たせるため。
あるいは、サビのメッセージをよりダイレクトにリスナーに伝えるため、ともいえます。
サビの歌詞は後述しますが、Bメロとは違ってポジティブな内容。
一般的に楽曲におけるサビは、一番重要なメッセージを歌っています。
それを引き立たせるために、Bメロは敢えてネガティブな表現にしているのです。
この曲の作詞者は秋元康さん。
彼は乃木坂46の総合プロデューサーでもあります。
この曲は秋元さんの作詞能力の高さが分かる歌詞ですね。
いつか華やかなステージに
サビ
アンダー 人知れず
汗を流す影がある
ステージを支えてるのに
アンダー いつの日か
心を奪われるでしょう
存在に気付いた時に
出典: アンダー/作詞:秋元康 作曲:白土亨
今は気付いてくれなくてもいい。
けれどもいつか選抜メンバーになって、今より華やかなステージに立ってみせる。
サビは、アンダーメンバーの意気込みが感じられる歌詞になっていますね。
アンダーだからといって消極的になる必要はない。
むしろ、選抜メンバーのファンを振り向かせるくらいの魅力を持ちたい。
そう考えながら彼女たちは練習に励んでいるのでしょうか。
2番Aメロ
太陽の方向なんて
気にしたことない
今どこにいたって
やるべきことって同じだ
出典: アンダー/作詞:秋元康 作曲:白土亨
2番Aメロの歌詞です。
1行目の歌詞をご覧ください。
ここには、自分たちがどこにいてもやるべきことはただ一つ。
それは努力し続けることだ、というアンダーメンバーの思いが描かれています。
他人がどう思っているのかより、自分がどう思っているのか。
彼女たちはそれが一番重要なことだと分かっています。
2番Bメロ
それでも彼女たちには夢がある。
いつかアンダーから這い上がり、選抜メンバーになること。
彼女たちは、どこにいようと自分は自分、と言いながらやはり夢があるのです。
時々 (時々) 思った
私の夢なんて叶うのかな?
眩し過ぎるわ メインキャスト
出典: アンダー/作詞:秋元康 作曲:白土亨