この歌詞を見てすごく深いと思いました。
よくあるイジメは「誰かを蹴落として優越感に浸りたい」という人がいるから発生するのではないでしょうか?
イジメられる側は、イジメる側からみると欠点だらけに映っていますね。
しかし、「欠点だらけの姿」は本来のその人の姿ではないのです。
心無い言葉を受けていれば自信がなくなり暗くなるのも当たり前。
他人から優しさを受け取って初めて、人に優しく振る舞える状態になることができます。
このフレーズでは「周囲が今の少女を作り上げた」といっているのでしょう。
もう生きていけない
命の灯が消えかける
突き刺す痛みの計りきれない量は
致死 及ぶさ オーバードース
昏睡状態の未来 もうダメだ
出典: 病ンデル彼女/作詞:マモ 作曲:マモ
少女は大量の薬を過剰に摂取する「オーバードーズ」をしました。
これは、死んでしまったり、後遺症が残ったり、非常に危険を伴う自傷行為です。
それを致死量飲んだ…ということは、彼女は周囲の気を引きたかったのではなく「死にたかった」のかもしれません。
もう生きていけない。
もう耐えられない。
そんな心情が読み取れます。
彼女を救おうとする主人公
安定剤効かない脳内
繊細そうで感情の無い瞳してる
そんな君に恋して
不安定なって精神崩壊
介抱だって全身全霊
非現実に逃避 真っ赤に染まれ
病ンデル彼女が言いました
「死にたい」
出典: 病ンデル彼女/作詞:マモ 作曲:マモ
この楽曲は誰かの目線から少女を眺めるような歌詞になっています。
主人公である男性の視点で描かれているのではないでしょうか。
その主人公は、病んでいる少女に恋愛感情を抱いているようです。
好きな相手を必死に介抱するも、精神崩壊して投薬も意味をなさない状態。
少女が自傷行為に走って血を流すのを、ただ寄り添うことしかできない虚しさ。
この楽曲は一人の男性が彼女と向き合う様を描いているのですね。
そして彼女の放った「死にたい」という言葉。
これ以上生きていくのが辛いからこそ、生きるのをやめるために「死にたい」と言っているのだと思います。
主人公と彼女の関わり
あのコがいつも抱えていた
僕「ロップイヤーは友達かい?」
あのコがいつも抱えていた
暗い過去は消えない
出典: 病ンデル彼女/作詞:マモ 作曲:マモ
「ロップイヤー」とは耳の垂れた品種のウサギの総称のこと。
人との関わりがない彼女はウサギを大切にしていたのでしょうか?
それを見て主人公は彼女に話しかけたようです。
2人が関わるようになったきっかけの出来事なのかもしれませんね。
永遠に続く苦しみ
それでも続くこの世界で
もがき苦しみ嘆いてんだ
それでも続くこの世界が
絵空事に見えた
出典: 病ンデル彼女/作詞:マモ 作曲:マモ
苦しみが永遠と続くような感覚。
楽しい時間というのはあっという間に感じられますね。
その逆で、辛い時間というのは非常に長く感じられます。
毎日が辛いとなれば、永遠のように感じられて当然ではないでしょうか。
「絵空事」…つまり、今生きている世界が非現実に感じられてきたことが読み取れます。
本当は「死にたい」のではない
苦痛から解放されたい
心配されたいから線路上歩いても
只、虚しいだけでした
隣合せの「自由」もうやめな…
出典: 病ンデル彼女/作詞:マモ 作曲:マモ