日本の代表的なシンガーソングライター、竹内まりや
竹内まりやと言うと、知らない人はいないほどの高い知名度を誇る代表的な女性シンガーソングライター。
これまでの日本のミュージックシーンを支えてきた、第一人者でもあります。
そんな竹内まりやは高校時代に留学を経験し、慶應義塾大学を進学した才女です。
シンガーとしてデビューしたのは1978年で、現在まで40年以上の経歴を重ねています。
竹内まりやの名が初めて広がったのはシングル『SEPTENBER』で、カップリング曲の『涙のワンサイデット・ラヴ』は現在の夫である山下達郎と初めて作業を共にしたナンバーです。
その後も『不思議なピーチパイ』などがヒット。
徐々に自身で作詞や作曲の作業を行うようになり、現在までさまざまな楽曲を提供したり自らが歌うなどして日本の音楽界を支えています。
シングル『元気を出して』
竹内まりやが生み出すナンバーは、名曲が多いのも魅力の一つです。
そんな名曲の一つである『元気を出して』は1988年11月に17枚目のシングルとしてリリースし、カップリング曲は『OH NO,OH YES!』を収録しています。
同ナンバーが世に出た時代はちょうどレコードからCDへとシフトチェンジしており、竹内まりやのシングルとしては最後のアナログ盤での販売でした。
どこか切ないながらも前向さのある『元気を出して』は、TVドラマやCMのタイアップ曲として使われることが多いのもポイント。
その理由はタイトルから読み取れるように「励ましの曲」で、特に女性から共感を得ることが多く竹内まりやの代表曲の一つとしても挙げられます。
薬師丸ひろ子へ提供したナンバー

竹内まりやの代表曲としても知られているシングル『元気を出して』ですが、薬師丸ひろ子の曲として初めて世に出されます。
現在まで竹内まりやは多くのアーティストに楽曲を提供しており、そのスタイルは今でも崩れていません。
そんな楽曲提供アーティストの一人が薬師丸ひろ子で、1984年リリースのアルバム『古今集』の一曲として『元気を出して』を収録。
そのつながりもあり竹内まりやがセルフカバーする際、薬師丸ひろ子がコーラスとして参加しています。
『元気を出して』と言うと誰もが竹内まりやの歌声をイメージしますが、優しい歌声が響く薬師丸ひろ子バージョンも素晴らしく仕上がっています。
アコースティックギターが楽曲の雰囲気を盛り上げる
シングル『元気を出して』の魅力を挙げるにはキリがないですが、最も耳に入りやすいサウンドにポイントがあります。
イントロはアコースティックギターでスタートし、アナログ感のあるサウンドでほっこりした印象に。
そこにさりげなくドラムサウンドを加えて、優しい風合いを出しつつ楽曲のテイストとしっかりとマッチさせています。
シングル『元気を出して』の誕生秘話とは

さまざまなアーティストにより、カバーされていることでも知られる竹内まりやの『元気を出して』。
制作の背景には日本でも高い評価を受けている、アメリカのアーティストがきっかけになったんだとか。
『元気を出して』が初めて披露された1984年の前年である1983年。
『You've Got a Friend(君の友だち)』を制作した、ジェーム・ステイラーとカーリー・サイモンの離婚を聞いた竹内まりや。
それを励ます気持ちで制作したのが、『元気を出して』でした。
離婚したばかりのカーリー・サイモンの姿は正に傷ついた女性で、あまりにも痛々しく感じたのだとか。
そのため『元気を出して』は、勇気をもらえるナンバーとして多くの人からの支持を集めているのも納得がいきます。
芸人の鉄拳制作のパラパラ漫画バージョンも心に沁みる
シングル『元気を出して』は30年近く前に制作された楽曲ですが、最近再び注目を浴びています。
それというのも2017年9月18日にオンエアした『ミュージックステーション ウルトラFES2017』において、竹内まりやの『元気を出して』が登場したからでもあります。
放送では一般人からのアンケートをもとに「元気が出る曲」を紹介するコーナーの一瞬でしたが、見事『元気を出して』がランクイン。
その紹介MVとして芸人の鉄拳のパラパラ漫画を組み合わせた、オリジナルバージョンになっています。
知っている方も多いでしょうが、芸人の鉄拳は近年パラパラ漫画制作を中心に活動しているアーティスト。
彼の作品は感動的なものばかりで、竹内まりやの『元気を出して』とも相性よく仕上がっています。
シングル『元気を出して』の歌詞をチェック!
さらりと読むだけでも、心の奥までグサリと刺さるワードが並ぶ『元気を出して』。
歌詞をチェックして、世界観をしっかり感じてみましょう。