「君」に対する決意

関係性が変わっても、「君」への想いを諦められない主人公。

これからも一緒にいたいという想いに、「君」はどう答えるのでしょうか?

ここでは主人公の「君」に対する決意が語られます。

離れていかないように

もしもまだ 不安をかき消せないなら
僕のこの両手縛り付けて 鍵をかけてしまえばいい
君となら どこまでもゆける気がしているよ
何度目の冬が来ても 君と暖め合いたい

出典: ここにいて/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

主人公のこれからも一緒にいたいという熱い想いを聞いた「君」。

しかし、まだどこか不安そうな顔をしているようです。

それもそのはず。

1番で語られていたように「君」は老け込むほどに、主人公に対して疲れているのです。

どんなに謝罪されても1年前よりも好きだと言われても、また同じように傷つけられるかもしれません。

そんな「君」の想いに寄り添い、主人公は離れていかないように自分を縛り付けても構わないとまで言います。

それほどまでに主人公の決意は固いのでしょう。

そして、ここまで築いてきた2人の絆を信じているのです。

守りたいという想い

僕が君を守ってく もう君の事傷つけたりしない
くさい事を繰り返すけど それ以外の言葉見つからない

出典: ここにいて/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

主人公は「君」に二度と傷つけないことを誓います。

そして守っていきたいという想いも…。

1年間「君」を傷つけてきた主人公だとは思えないくらいに、熱い気持ちで「君」にぶつかっているのです。

この楽曲歌詞では主人公や「君」の性別については記載がありません。

しかし、守りたいという強い想いから主人公は男性なのではないかと想像できます。

女性のみなさんは、もし彼氏から主人公と同じような気持ちを伝えられたらいかがですか?

守るよと言われたら思わず胸がキュンとなってしまうかもしれません。

ただ同時に、傷つけられた記憶があったら、思い悩んでしまうのではないでしょうか。

そうやって想像したら「君」の葛藤も少しはわかるような気がしてしまいます。

変わらないもの

それでは最後に2番のサビをご紹介します。

ここでも主人公の「君」に対する想いが綴られているようです。

2人の関係性は悪い方に変わってしまいましたが、主人公の「君」に対する想いは良い方に変わった、この1年間。

それでは逆に、2人の間で変わらないものは存在するのでしょうか?

阿部真央が描く秀逸な歌詞が必見です。

ここにいてほしい

来年もこれからもここにいて いつまでも呆れながら笑って
変わらないものがもしあるなら きっとあの日から続く儚い願い

出典: ここにいて/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

再び同じ道を歩んでいくのかどうか未だに迷っている「君」。

そんな「君」に「ここにいてほしい」という願いを主人公は伝えます。

良い悪いはさて置き、2人の関係性は変わり、主人公の「君」に対する想いも変わった1年間。

そんな中で「ここにいてほしい」という願いだけが唯一変わらないものだったのです。

この秀逸な歌詞阿部真央だからこそ描けるものでしょう。

ただし「君」が主人公の願いに答えたかどうかは歌詞からはわかりません。

しかし、これだけ熱い想いを伝えられたら「君」の気持ちもきっと少しは変化するのではないでしょうか。

おわりに

阿部真央【ここにいて】歌詞の意味を考察!「変わらないもの」と「変わったもの」って?君と築いた絆とは?の画像

今回は阿部真央楽曲【ここにいて】の歌詞を考察していきました。

みなさんも恋人との変化に悩まされているのであれば、変わったものと変わらないものについて考えてみてください。

そして、もし恋人に対して「ここにいてほしい」と願うのであれば主人公のように想いを伝えてみましょう。

最後に阿部真央の関連記事をご紹介します。

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