瞳を閉じて
映画版セカチューの主題歌として、平井堅により書き下ろされたナンバー。
主人公の朔太郎の目線で歌われるこの歌は、亜紀への変わらぬ愛情と喪失感が歌われ、多くの観客の涙を誘いました。
ドラマ版で柴咲コウが歌った「かたちあるもの」は亜紀目線で歌われるアンサーソングって知っていましたか?
今回の歌詞解釈では、ストーリーとして絡めて書いていきたいと思いますので、最後まで読んでいってね。
歌詞
それでは、歌詞について見ていきましょう。
夜空に消えてく星の声 儚げに光る鈍色(にびいろ)の月
二人で泳いだ海は何故 束の間に色変えてゆくんだろう
出典: http://j-lyric.net/artist/a000681/l002878.html
重い病気になった亜紀にとって、時が過ぎてゆくことは恐怖でした。
日々、自分の命の灯が小さくなっていく痛みや怖さを感じている彼女にとって、朝がきて海の色が変わってゆくことさえ、悲しく辛いことだったのです。
このまま眠ってしまいたくない... あなたをまだ感じてたい...
出典: http://j-lyric.net/artist/a000681/l002878.html
重くのしかかるような眠気は、衰弱した彼女から起きている力さえ奪っていきます。
せっかく病室にはサクが来ているのに。
みんなに内緒で、朝が来るまで一緒にいてくれるって言っているのに。
もしもあなたが寂しい時に ただそばにいることさえできないけど
失くす傷みを知ったあなたは ほかの愛を掴める そう祈っている...
出典: http://j-lyric.net/artist/a000681/l002878.html
これから彼が寂しい時、そばにいることさえかなわない病気だと、彼女は知っていました。
でも、心から愛したひとだから、自分がいなくなったあとでも、きっと誰かを愛して生きていける。
さみしいけれど、そう祈るのです。
いつかあなたが夜に迷い ふとあの日を見つめかえすなら
眩しすぎる太陽の中で 微笑む私を思ってね
出典: http://j-lyric.net/artist/a000681/l002878.html
それでも優しい彼だから、きっとこれからも私を忘れることなんてできないのでしょう。
できればせめて、太陽の中で、元気に笑い合っていたころの私を思い出してほしい。
そうしてまた、明日を生きる力に変えてほしい。
重ね合わせてゆく「好き」のつよさ 泣くことさえ愛に変えた...
出典: http://j-lyric.net/artist/a000681/l002878.html
「好き」だからこそ悲しくて、でも生きる力をくれた。
生きたいと願わせてくれた。
わたしに愛を教えてくれてありがとう。
そんな彼女のけなげな思いが、歌声にのって響きます。
ディスコグラフィー
それでは、歌手としての彼女の軌跡をディスコグラフィーからも振り返っていきましょう。