考え事をしていたら アイスクリームが溶けてしまった
明日のために ここにあるものを壊してしまう
割れてしまった 皿をみつめているばかり
過ちのために 今できること一つもやれぬまま
出典: STAY GOLD/歌詞:太志 作詞:太志
叶えることや成し遂げるということは、同時に何かを代償として犠牲にすることでもあります。
無償で手に入るモノというのはあまり価値がないというのがこの世の常です。
その代償はぽんと迷いなく払えるものであるとは限らないでしょう。
だからついつい考えすぎてしまって、今成せることができないまま時間が過ぎてしまうのですね。
世界に試される
地球は 速度を変えず 光と影を繰り返して 僕らに問いかける
出典: STAY GOLD/歌詞:太志 作詞:太志
太陽が昇って沈むと同時に日々は過ぎていく。
昼と夜を交互にしながら、地球という世界はそこで暮らす「僕ら」に「さあどうする?」と聞いてきます。
過ぎゆく時間の中で、「僕ら」は試されているとも言えるのでしょうね。
現状のままで良いのか?
立ちはだかるこの山は 僕が言い訳を積み上げてできたのだから 誰のせいでもない
強くなりたいとは言うが ほんとに強くなろうとはしない僕らは このまま
このままでいいのだろうか
出典: STAY GOLD/歌詞:太志 作詞:太志
「山」は、本来用意されたものではありません。
他の誰でもなく自分が作ったものであり、弱い自分が逃げ出さなければ存在しなかった筈のものです。
「こうしたい」「ああしたい」と口では言っていても、本当にそうしないのは自分が弱いままだから?
強くなりたいなら行動しないといけないのに、行動するのが怖いから?
「今のままで良いのか…」という葛藤が心を苛みます。
君は君で在ればいい
思い出したこと
うなだれた旗が 蒼い風に出逢い 誇らしげに はためき
この場所に在る意味を 思い出した
出典: STAY GOLD/歌詞:太志 作詞:太志
すっかり途方に暮れていた時、どこからかやってきた「蒼い風」という「きっかけ」。
これがあることを思い出させてくれます。
どうして自分が今ここにいるのか、はたと気が付いたということですね。
そんな「きっかけ」というのは本当に突然降ってきたり、足元に転がっていたりするものです。
そのきっかけを元に、一体何に気が付いたのでしょうか。
君は君 僕は僕
たとえば手を繋いだなら いつかは手を離す日が来る
それでも それでも 凝りもせず僕らは
日が昇って沈むように 波が寄せて返すように 何度も 何度も 繰り返し愛を…
風吹くあの丘に立って たなびくその旗のように 君は君の歌をうたえばいい
常識が空を隠したって 今はただ振り絞るように 僕も僕の歌をうたい続けるよ
出典: STAY GOLD/歌詞:太志 作詞:太志
人と人はいつか別れる時が来るように、何度も辛いことはこれからも来るでしょう。
だからといって目標を諦めて良いことにはなりません。
何度転んでもその都度立ち上がればいいし、他人のことなんていちいち気にしなくていいのです。
「僕は僕 君は君」、それが苦悩と葛藤の末に辿り着いた答えのようにも見えてきます。
「君」も「君」として、目標をひたすら目指しなさい。
「僕」も何度苦しんで傷ついても、「僕」としてただ真っ直ぐ駆け抜けていく決意と言えるでしょう。