「つよくなりたい」に込められた想いとは?
今回ご紹介するのはmiwaさんの「つよくなりたい」という楽曲。
2011年4月6日に発売されたファーストアルバム「guitarissimo」に収録されています。
「つよくなりたい」はなんとmiwaさんがが高校1年生のときに作曲したとのこと。
デビューが決まった時の不安な気持ちを綴った歌詞は、ストレートに心に響きますよ。
miwaの抱えていた不安とは?
「夢への一歩を踏み出す」というのはとてもハッピーなことですね。
でも、そこには大きな勇気も必要です。
才能溢れるmiwaさんですが、将来どうなるかなんて誰にも予想できなかったはず。
「一人で都心に出て、上手くやっていけるかな?」
「これからたくさんの困難を乗り越えていかないと。」
そんなまだ若くて弱い部分を持ったmiwaさん。
夢のために強くなろうと覚悟する姿が歌詞では描かれているのです。
「弱い部分も素直にさらけ出す」という勇気も素敵ですね。
この曲を聴いていると、弱い自分も肯定できるような気持ちが湧き上がってきますよ。
それでは早速、歌詞の意味を一緒に考えていきましょう!
当たり前だった日常
見慣れた通学の風景
いつものバス停 今朝もバスは遅れ気味
並んでいる人の顔は いつしか覚えてた
出典: つよくなりたい/作詞:miwa 作曲:miwa
この「バス停」はおそらく、miwaさんが毎日利用していた通学経路のことでしょう。
毎日同じバスに乗って、規則正しい生活を送っているのが読み取れますね。
通勤や通学でいつも一緒になる人を見ると、何だか親近感が湧いてくることはありませんか?
会う回数が多いほど、人は親近感を覚えやすいそうなのです。
この描写はmiwaさんが今まで過ごしてきた日常を振り返っている場面となります。
これからの旅立ちに向けて、思いを巡らせる過程なのではないでしょうか。
スタートライン
あたりまえだった事が終わる 新しい場所へ踏み出さなきゃ
出典: つよくなりたい/作詞:miwa 作曲:miwa
これから夢へ向かっての新しいスタートラインとなります。
今までの日常は過去となり、「成功」をおさめるためにひたすら努力する日々が始まるのです。
もちろん、今までも努力は積み重ねてきたはずですね。
しかし、これからは自分の行動の影響力も、責任感も、周囲の環境もガラッと変わります。
とくに、今まで育ってきた環境から飛び立つのは大きな変化。
もう踏み出したからには突き進むしかないです。
一般的な高校1年生とは違う道を歩むこととなり、ワクワク感と不安感が入り混じっているのが想像できますね。
強くなるために言い聞かせている
前を向かないといけない
つよくなりたい つよくなりたい 想い出を胸にしまい
泣くのやめて 夢に向かって走る 大丈夫 自分を信じていこう
出典: つよくなりたい/作詞:miwa 作曲:miwa
繰り返される「つよくなりたい」の言葉。
「自分を奮い立たせる呪文」のように聞こえますね。
どうしても幸せな過去を思い出すと、踏みとどまってしまいそう。
そんな自分を分かっているからこそ、あえて「考えないように」しているのでしょう。
そして「泣き虫な自分」を何とか抑えて、無理矢理でも「強く」なろうとしているのがうかがえます。
夢へと突き進むことを決めた今、前へ進むしかありません。
弱い自分を抑えてでも「つよくなろう」と健気に頑張っています。