シャランラシャランラ
ヘイヘイ イェーイェイェー
シャランラ
子供だなんて 思ったら
大間違いよ 女の子
二つの胸の 膨らみは
何でも出来る 証拠なの
出典: 魔女っ子メグちゃん/作詞:千家和也 作曲:渡辺岳夫
歌詞は魔法の呪文で始まっています。
この呪文は、実際にアニメでメグが使っているものです。
正確には「テクニク・テクニカ・シャランラー」またはこっそり「シャランラ―」と唱えることもあります。
導入部分から「あなたに魔法をかけちゃうから♪」と小悪魔ぶりを発揮しています。
メグの設定は中学3年生。
世間で言えばコドモですが、オトナの女性としての自意識が強まって来る頃でもあります。
コドモ扱いは心外なんでしょうね。
ちゃんと「女性」として見てほしいのです。
「胸だって成長したのよ。膨らんでいるのが分かるでしょう?」
挑発的なセリフで相手に「自分が女性だということ」を意識させようとしています。
現代の歌にはあまり見られない大胆な歌詞です。
もう恋しちゃってない?
お化粧なんかは しなくても
あなたは私に もう夢中
真珠の涙を 浮かべたら
男の子なんて イチコロよ
魔女っ子メグは 魔女っ子メグは
あなたの心に忍び込む 忍び込む
出典: 魔女っ子メグちゃん/作詞:千家和也 作曲:渡辺岳夫
少女の胸の膨らみを意識した少年は、少女をこれまでみたいに同等に扱えなくなります。
男である自分と違う、相手は「女性」なのだと。
それを意識させた少女が今後も主導権を握るでしょうから、駆け引きは勝ったも同然。
ちょっと涙を浮かべようものなら少年は慌てふためいて必死で謝ってくるでしょう。
涙の奥で少女はぺろっと舌を出しています。
そうしているうちに少年の心の中は少女のことでいっぱいになる……。
それこそが少女の狙いです。
いつの間にか少年は少女に全てを掌握され、手のひらの上で踊ることになるのです。
ちなみに「イチコロ」とは、「一撃でコロリと倒す」の略。
最近は滅多に聞かなくなりました。
私だけ見てくれなきゃ
知らないなんて 思ったら
後悔するわ 女の子
瞳の甘い 輝きは
何でもわかる 証拠なの
出典: 魔女っ子メグちゃん/作詞:千家和也 作曲:渡辺岳夫
少年は少女が“本命”です。
でもそこは男の子。別の女性に目移りしてしまうこともあるのでしょう。
「ちょっとくらいいいよな……」なんて2人きりで下校しようものなら大変です。
女子同士のネットワークを甘く見てはいけません。
どこかに光っている目が少年をキャッチし、少女に報告するのです。
「○○君、○○ちゃんとツーショ(2SHOT)で帰ってたよ」と……。
さあ、少女の逆襲が始まりますよ!
気づいたらもう、夢中でしょ?
好きだと言葉に しなくても
あなたは私に 恋してる
可愛く唇 開いたら
男の子なんて いいなりよ
魔女っ子メグは 魔女っ子メグは
あなたの心に忍び込む 忍び込む
出典: 魔女っ子メグちゃん/作詞:千家和也 作曲:渡辺岳夫
少女は確信しています。
まだ告白はされていませんが「あたしのこと、好きでしょ?」って。
普段はしない色付きのリップをして少年をのぞき込めば、少年の目は少女の唇に釘づけです。
少女の「思うツボ」な少年が少々気の毒になりますが……。
でも少女も、ただ少年を振り回している訳ではありません。
少女がここまでするのはやっぱり少年のことが「好きだから」なのです。
女性は好きでもない相手に労力を使いませんから、男冥利(おとこみょうり)に尽きると思って許してください。
2015年に「魔法使いサリー」もカバー
アンジェルムは2015年にもアニソン「魔法使いサリー」をカバーし、リリースしました。
実は2曲とも「愛踊祭(あいどるまつり)国民的アニメソングカバーコンテスト」の課題曲だったのです。
「愛踊祭」はテレビ朝日の音楽情報番組「musicるTV」から発生したアイドルのコンテスト。
予選は課題曲をアイドルたちがオリジナルの振り付けでパフォーマンスし、動画での投票で順位が決まります。
予選を勝ち抜いたグループは東京である決勝の舞台で観客を目の前にパフォーマンスし、優勝が決まるのです。
アンジェルムは2015年と2017年の2回、コンテストのアンバサダーに選ばれました。
そこで、課題曲になっていたこの2曲がシングルに収録されたのです。
アンジェルムのMVが多くのアイドルの「お手本」になるということ。
これは気合いを入れない訳にはいきません!
リーダー・和田彩花さんが2019年に卒業……
アンジェルムVer.の「魔女っ子メグちゃん」はいかがだったでしょうか。
いつもと違う傾向でありつつ、エネルギッシュなパフォーマンス……。
さすがハロプロクオリティですね。
しかし先日、スマイレージ (S/mileage)からのオリジナルメンバー1期生・和田さんが卒業を表明しました。
グループを支えたリーダーが離脱するのはとても寂しいのですが……。
和田さんなりにアンジェルムの将来を考えての卒業です。
ブログにアツい思いが綴られていますので、リンクを貼っておきます。