罵倒を浴びて
何時も身体を冷やし続けて無言の季節に立ち竦む
浴びせる罵倒に耳を澄まし 数字ばかりの世に埋まる
出典: 曲名 : 月に負け犬 / 作詞 : 椎名林檎 / 作曲 : 椎名林檎
暗い心を表しています。
世間から蔑(さげす)まれ、罵倒を浴びて、惨めな人生を生きている姿が目に浮かびます。
確かに、この世界は数字、つまり、全てお金の価値によって決められ、お金によって動いています。
そんな愛のない世界に対しての、アンチテーゼとして、この歌詞を書いたのではないでしょうか。
一難去ってまた一難
人生は一難去ってまた一難、全てが学びですが、ひとつ壁を越えるとまた壁が前に立ちはだかります。
ですから、人生の道に終わりはないのですね。
そして、人が生まれ変わり死に変わりし続けるという転生輪廻が事実なら、この人生のドラマは永遠に続いてゆくのでしようか。
ただ生きるだけの自分を許して、つまり、受け入れてくれと言っているのでしようか。
温かい手のぬくもり
逢いたい人に逢うこともない
だから手の中の全てを
選べない 日の出よりも先に 僕が空に投げよう
吐く息が熱くなってゆく
出典: 曲名 : 月に負け犬 / 作詞 : 椎名林檎 / 作曲 : 椎名林檎
寂しい人生を歌っているようですね。
逢いたい人が、どこにいるのでしようか。
夜明けのまだ寒いうちから、吐く息で手を温めながら歩いている様子が目に浮かびます。
温かい手のぬくもりの分だけ、少しだけ明るい気持ちも感じますね。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
椎名林檎の「月に負け犬」の歌詞の内容は、世間に馴染めず、罵声を浴びて、惨めな人生を生きている姿を歌っているようでした。
彼女自身の人生がそうであるのか、それとも歌の中での人格なのかはわかりませんが、世間に対して背中を向けて生きている生き方が印象的な歌詞でした。
ますます、世知辛い世の中になってきましたが、その世の中を反映しているかのような退廃的な干渉を感じさせる歌でした。
独特の感性と個性の持ち主である椎名林檎ですが、今後の活躍にも大いに期待したいところです。
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