Hump Backは”ライブでこそ映えるバンド”である
”女の子らしさ”なんて要らない。曲で評価される実力派バンド
最近、頭角を表し始めたガールズバンドといえば「yonige」や「リーガルリリー」がまっ先に上がるでしょう。
「Lucie,Too」や「DIALUCK」などもファンを増やしながらバンドシーンを上っている印象です。
それらと同じく全国のライブハウスで地道に実力をつけながら駆けあがってきた「Hump Back」。
彼女たちのルーツは「バンドとして評価されたい」というガールズバンドならではのプライドです。
ストレートで前向きなメッセージ性のある音源は、それ自体が聴きごたえ抜群。
しかしHump Backの音楽が最も映えるのは、何と言ってもライブです。
芯がある力強いドラム、遊び心のあるベース、そして客の心臓をわしづかみにするまっすぐなボーカル。
生で聴くと、より心に迫ってくるようなステージングに圧倒されるでしょう。
年間70本のステージに立つ、若手バンドでも指折りの”ライブ巧者”
ボーカルの林萌々子は弾き語りでのライブも
「ライブバンド」とはステージ上でこそ魅力的に映るバンドということです。
その証拠に2016年のライブ本数はおよそ70本。
約5日に1度のペースでどこかのライブハウスまたはフェス会場でライブをしている計算に。
これは驚異的なペースですよ。
それほどまでにライブに価値を置いてバンドを続けているのでしょう。
ちなみにボーカルの林は弾き語りのライブもこなしていて、その数を合わせると一体にいくつになるのやら。
とにかくとんでもなく、ライブへの気持ちが強いバンドなのです。
今はCDが売れなくなり、同時に全国でフェスの数が増えています。
そんな時代だからこそ、ライブの評価が高いHump Backはもっともっと評価されていくでしょう。
かわいらしさを捨てた”女の子にモテる”ガールズバンド
Hump Backのファン層についてご紹介。
DickiesのパンツにバンTを着て、モッシュやダイブで会場を熱く盛り上げる「ライブキッズ」が多くいますね。
バンドが所属する「WELL BUCKET RECORDS」は、インディーズ界の重鎮・渡辺旭氏が立ち上げたレーベルです。
「THE NINTH APOLLO」をはじめ、彼のレーベルはライブキッズたちに愛されながら成長してきました。
Hump Backも例外にあらず。
沸点ギリギリのパンキッシュなライブスタイル。それに呼応するお客の汗と笑顔。
会場全体で、大きく刹那的な作品をつくり上げていくようなライブは一見の価値があります。
なかでも注目したいのは、特に女子に支持されているということ。
ガールズバンドのなかには男性のファンが圧倒的に多い場合があります。
それはずばり演者の「アイドル性」に惹かれる方が多いから。
Hump Backのようにライブのクオリティだけで認められているバンドの場合ファン層も変わってくるでしょう。
彼女たちの何物にも媚びない生き方に共感するからこそ、多くの女性ファンがいるのです。
何でもかんでも「時代」や「流行」と結びつけるのは良くないかもしれません。
しかし、今は昔に比べて女性が自立して生きやすくなりました。
いわば「キャリアウーマンが胸を張ってヒールで歩く時代」。
だからこそ、こうした世間に媚びないガールズバンドの魅力にも気づけるのかもしれません。
Hump Backの2018年のライブ日程と会場をご紹介!
1stシングル「拝啓、少年よ」のリリースに伴って、全国ツアーが進行中
そんなHump Backは6月20日に1stシングルの「拝啓、少年よ」をリリースしました。
そしてリリースに伴って全国各地を回るライブハウスツアーが決定。
実はもうツアーは進行中でございます。
この記事が上がったとき、もう地元のライブハウスを通過してしまっていたらごめんなさい。
でも、ご安心を。
ライブハウスにフェスと、彼女たちは膨大な量のライブをしています。
またすぐに、あなたの地元にも来てくれることでしょう。